ギターは習おう!YouTubeや自己流だけでは挫折してしまう理由

最近、ある統計を目にしました。それは「ギターを始めた(買った)人の約90%が1年以内に挫折してしまう」というものです。「ギターなんて簡単そう」と思って始めてみたものの、思っていたより指が痛い、難しい、練習時間が取れない……理由は様々あると思います。しかし、半世紀以上ギターを弾き、「こんなに楽しいものはない、歳を重ねても時間を忘れるほど夢中になれる人生最高の相棒だ」と思っている自分からすると、あまりにも勿体なく感じてしまいます。


今回は、「これからギターを始めたい」「始めたけれど思うように弾けない」、そして「何年も弾いているけれど上達を実感できない」という方に向けて、私の持論をお伝えしたいと思います。まず知っておいていただきたいのは、

「自己流だけで上達するのは非常に難しい」ということです。


では、どうすればいいのか?
答えはシンプルです。「良い先生を見つけて、習いに行くこと」です。
こう言うと、「有名なプロの〇〇は独学だった」「知り合いの〇〇さんは自己流だけど上手い」という声も聞こえてきそうですが、それには明確な理由があります。


なぜ、動画や教則本だけでは上達しにくいのか?
「YouTubeや教則本、DVDを見れば十分では?」と思う方もいるでしょう。確かに、今の時代は非常に分かりやすく作られた素晴らしい教材がたくさんあります。しかし、どんなに優れた教材でも絶対にできないことが一つだけあります。それは「あなたの演奏に対するリアルタイムのフィードバック(客観的な評価)」です。(※最近はリモートレッスンもありますが、手の細かな角度や力の入り具合まで見てもらえる直接の対面レッスンには、やはり敵わない部分があります)


なぜ一方通行の学習ではいけないのか。それは、「自分のミスや癖に、自分自身では気づけないから」です。
教材を見れば、「指板上のドレミの位置」や「ここを押さえれば〇〇コードになる」という『知識』は手に入ります。しかし本当に重要なのは、「その知識通りに、自分の指から確実に正しい音が鳴っているか」「余計な力が入っていないか」等々を自分で判断できているかどうかなのです。


先ほど触れた「独学でプロになった人たち」を否定するつもりは毛頭ありません。ただ、彼らがなぜ自己流で上達できたのかといえば、「自分で自分のミスに気づき、どう修正すべきか直感的に分かったから」です。自分の演奏を聴いて「何かが違う、どうすれば直るか」を自力で発見できる人は、いわば選ばれた天才です。誰しもが同じようにできるわけではありません。


先生は「大海原(おおうなばら)を航海するためのGPS」
わかりやすく例えてみましょう。船に乗って大海原を航海するとします。目的地がすぐ対岸に見えている近距離なら、がむしゃらに船を漕いでも辿り着けるかもしれません。しかし、見えないほど遠く離れた場所へ行きたいとき、当てずっぽうに操縦しても体力と燃料を消費するだけで、遭難してしまいますよね。目的地に正しく辿り着くために必要なもの――それこそが「正確な海図」や「GPS(現在地を教えてくれるナビ)」です。ギターにおける海図やGPSこそが「先生」です。正しい導きがないまま闇雲に練習しても、大海原をあてもなく漂流しているのと変わりません。


「自己流でも上手い知り合い」というのは、近場の対岸まで行けた状態なのかもしれません。「自転車に乗れること」と「プロのロードレーサーになること」が別次元であるように、目指すレベルをぐっと下げれば独学でも満足できる瞬間はあるでしょう。それ自体を否定する気はありませんし、「簡単なコードを鳴らせれば十分楽しい」というのも一つの素晴らしい楽しみ方です。


一生モノの趣味だからこそ、最初の一歩を
しかし、冒頭でお伝えした「90%の人が1年以内にやめてしまう」という現実は、本当に惜しいことです。
「ギターを手に入れた →正しい導きがないため上手く弾けない →挫折する」...
この悪循環でやめてしまう人を一人でも減らしたいと心から願っています。
ギターは一生をかけて楽しめる、驚くほど奥が深い楽器です。だからこそ、最初の段階で迷子にならないために、ぜひ信頼できる先生に習ってみてください。

いかがでしたでしょうか?自分がギター好きなので“ギター”のレッスンを念頭に置いて書きましたが、他の楽器でも同じ事は言えると思います。最後まで読んで頂いて、いろいろな感想や、疑問に思った事などあれば是非コメント欄までお願いします。他にも“良い先生とは?”“何時間練習すればいいの?”“理論は必要?”“楽器は高い方がいいの?”等々お伝えしたい事はあるので、反響が大きければ又これらのテーマを取り上げようと思っています。一人でも多くの人が挫折しないでギターを楽しんでくれるといいですね。最後まで読んで頂きありがとうございました。