からりと晴れ渡ったある日、
ここは入間市・H邸現場。

木工事の真っ最中で、連日棟梁が腕を振るっています。

が、この日は・・・。


次々と運び込まれ、


片端から現場中に


文字通り、「林立」状態の板材

この板材は「荒野地」と言われるもの。
木を引いてそのまま出荷されたいわゆる「グリーン材」。
まだまだ水分を多く含んでいるため、
現場で陰干ししているのです。
直射日光に晒しなどしたらたちまち反ってしまう為、
こうして風通しの良いところで乾かしているのです。

こうして乾燥させてもやはり「グリーン(生)」、
しばらくは反ったり透いたりは当然しますが、
幅広の無垢材ですので、湿気はよく吸ってくれると思います。
(昔は和室の畳下地に使ったものです)

この少々ワイルドな表情を持つ材は、
H邸の天井の仕上材。
この家は「暮らしながら仕上げていきたい」意向の設計ですので、
その個性を引き立てる仕上りになるでしょう。

この「荒野地」、
以前も同じ入間市のK邸の天井、またU邸のリビング一部にもっています。
どちらも経年で良い表情になってきましたが、
偶然にも3邸共同じ入間市に建つ家、
この地と相性の良い材なのでしょうか。笑
H邸の仕上りが楽しみです!

・・・もちろんこんなに広げたい放題広げたら、
中で作業なんかできません。
板もすぐには使えませんし、第一、棟梁に大目玉くらいます・・・。
実はこの日、棟梁は健康診断の日、
〇〇のいぬ間に(失礼)、という訳で、
カントク以下皆で、わあっと運び広げた次第です。
只今は作業していない2階の一角に、何事もなく納まってます。笑