まるでオーダーメイドのような仕立て直し コートをポンチョ?マント?
今回はブラックグラマミンクのロングコートをフード付きのポンチョタイプにリフォームしました。
依頼者様は参考にこちら をご覧になられたそうです。
もとのコートと形は全く変わりますがその特徴 例えば 毛皮の使い方や
毛の向きやライン 縫製を 生かし最適なリフォーム方法を考えれば
結果として素晴らしいリフォームができます。
毛の方向を縦から横使いに直すのは難しくはありませんが
手間が掛かる分出来上がった印象がそのストライプの変更だけで一新されます。
今回はお客さまのご要望とごく自然な仕上がり(リフォーム品に見えない事)
も考慮し毛皮の向きを変えました。
リフォームでもオーダーでも作業に入る前の考える時間が
とても重要で長い場合もあります。
もとの本体が 2.1kgと今となってはかなり重い毛皮のコートでしたが
裏地 芯 毛皮分量を考え可能な限り軽くを目標に進めます。
元は肩から裾にかけて広がりのほとんどないボックス型のロングコート
全ではありませんが 必要な場合このようなシーチングで
毛皮縫製に入る前に仮縫いを行います。
その間コートを分解し 列ごとミンクを解いてバラバラにし
この際重量を増す原因の一つ1cm幅の革革テープも
1本1本解いて 軽い布製に交換します。
シーチングでの仮縫いも終え新しいパターンにあわせて
毛皮を湿らせ板に張り付けます。
こちらはフード部分
以外と見えない部分は変に曲がっていたりする毛皮裏面の縫い合わせラインですが
自分の性格上 許せませんので きれいなカーブにちゃんと整えます。あたりまえですが・・・
天気が良いので屋外自然乾燥
フードの毛の使い方やその他もろもろ依頼者様と
何度もやり取りしご提案しながら作業を進めます
形が出来上がった頃 裏地をお選び頂き縫製取付し
完成です。
シルク100% 使用(追加料金あり)
この毛皮の履歴をラベルで付けます。
上は使用ミンクのブラックグラマのラベル
真ん中は最初の製造販売会社のラベル
そして下の目立つピンクのラベルが当店
FUR OHKI 大木毛皮店のラベルです。
キレイな扇形をえがいてますね~~
衿元 フードのあきにはカギが付いてあり
そのはしにポンポン付き革テープで前が結べます。
重さの変化は
ビフォー リフォーム前のコート 約 2100g
アフター リフォーム後のポンチョ 約 1200g
約 900g軽くなっております。半分までは行きませんが
元の重さの57%ほどです。
もちろん毛皮使用量が減った事もそうですが
革テープを布製に交換し 軽いシルクの裏地を使用
不要な中芯等を使用しない事が軽く出来た要因です。
とても良いリフォーム例になりました。
お受け取り後のお客さまのお返事です
「帰宅後早速着てみました。柔らかい!軽い!裏地も毛皮にピッタリ、サイズもピッタリ、フードもいい感じです。100%120%気に入りました。とても細やかな対応をしていただいたおかげです。ほんとうにありがとうございました。とても丁寧に手をかけていただき生まれ変わった毛皮のコート、これからも大事にしていきます。冬まで桐の箪笥で待機です。今年はとても冬が楽しみです!」
Y・T 様 大変 ありがとうございました。
仕立て直しの際は同時に毛皮のメンテナンスや
クリーニング 柔軟処理を行いお渡しの際は
新品を手に入れた時のように喜んでいただけるように
作業します。
(有)大木毛皮店 アトリエ 工房 井上
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ご来店 ご来場の際は必ずあらかじめご連絡頂ければしっかり
対応させていただきますのでお電話ください。
オーダー リフォームをお考えの方は事前にお問い合わせの上
ご来店いただくことをおすすめいたします。
(担当者が不在の事もあるため)
またお直しご希望のお品物をお持ちでない
ご来店の場合ご相談自体が出来ない場合がありますので
ご了承ください。