こんにちは!
数年前に撮影したギターの写真の出来が良くなかったので、もう一度撮りたかったのですが、すでに流通してしまい、再撮影を断念したギターがありました。
今回たまたまそのギターに再会する機会がありましたので、少しの間お借りしてリベンジ撮影をすることができました。
どうしてこのギターを再撮影したかったかと言いますと、唯一無二のインレイが施されていたからです。
Ayers SJ09A-X Noah ESN NH Custom
指板いっぱいにペアの動物インレイが施されているからです。ノアの箱船に乗る動物をイメージしたインレイです。
見た目にかなりインパクトがあるギターで、これまで200本以上のギターを撮りましたが、後にも先にもこのインレイと同じものはありませんでした。まさに特別カスタムです。
ヘッドのインレイもノアの箱船にちなんでいて、箱船から放たれてオリーブの葉を加えて戻ってきた鳩のインレイです。
ココボロのヘッドプレートと相まって、とても美しいデザインですね。
トップは加熱したアディロンダック・スプルース、つまりベイクド・アディロンダック・スプルースです。パワフルかつヴィンテージのような枯れたサウンドがします。
コンターはパドックという赤い木を使用し、サイドとバックはココボロです。
ココボロはかなり硬質で重い木なので、音に力があります。
また、その赤茶色で複雑な杢目は、見た目にもインパクトがある高級材で、最近はかなり価格が高騰しています。
ヘッドのバックはインディアンローズウッドのプレートに、ペグはGOTOH 510のゴールドです。
やはりこのギターの最大の魅力は、指板の動物インレイですね。
このギターの演奏を聴く観客は、きっとこのインレイに目が釘付けになることでしょう。
ワタクシもこのギターはぜひもう一度撮りたいと思っていましたので、再会できてとてもうれしく思います。
やっとのことでリベンジ撮影を果たすことができ、とても満足しています。
この時以来、ギター撮影は絶対に失敗しないよう、一期一会の撮影を心がけています。そうした意味でも、思い出深いギターでした。
ではまた!