こんにちは!
若かりし頃は、いいレンズがあればいい写真が撮れるのではないかという勝手な思い込みにより、しょっちゅうレンズを買い替えていました。
中古で買って試しに使ってみて、よければそのまま使い、いまいちと感じたらすぐに転売していました。最近はすっかり落ち着いて、同じレンズばかり使っています。これも進歩がないとも言えますが…。
今まで使ったレンズで、特に覚えているレンズの一つが、ミノルタAF ZOOM 28-70mm F/2.8 G です。
28㎜-70㎜の標準ズームになるのですが、Gが付くのはミノルタの技術が詰まった、最高グレードで、あこがれのレンズでした。
こちらも中古で手に入れたのですが、その自然かつズームレンズなのにシャープな写り、そしてボケのきれいさなどに感動したのを覚えています。
今でこそ、24-70mm/F2.8の標準ズームが主流になっていますが、当時はこのスペックに驚きました。
デジタル時代に入ってもソニーのαマウントで使えましたので、今でも撮った画像がいくらか残っています。
自然な色合いもいいですが、なんか空気感というか抜けというか、すっきりとした写りなんですよね。それでいて冷たい感じはないのが不思議なのです。
夏の水蒸気を含んだ空気も、それらしく写し出します。
秋の澄んだ空は秋らしくくっきりと撮れています。ボケも嫌みがないですね。
黄金の稲田も自然な写りです。
ミノルタは自社でレンズのための溶鉱炉を持っていたそうです。国産のレンズメーカーとしての気迫が当時はあったのだと思います。
このレンズは確かにいいレンズでしたが、一つだけ欠点がありました。それは、最短撮影距離が85㎝なので、テーブルフォトや室内スナップが苦しいのです。
風景写真などに割り切ればいいのですが、標準ズームなので、ちょっとそこが残念でした。
今でも中古で見かけるので、αマウントのカメラを持つ機会が再びあれば、使いたいレンズではあります。
また思い出のカメラ機材の話をしたいと思います。
ではまた!