こんにちは!
ギタリストにとって、ギターは自己表現のツールであるのと同じように、カメラマンにとって、カメラやレンズはやはり自己表現のツールとして重要なものです。
共通しているのは、高価なツールを使ったら必ず素晴らしい表現になるわけではなく、結局は、ギタリストやカメラマン本人の努力や表現力が大切だということです。
偉そうなことを言っていますが、いまだにその境地に至らずに、カメラ機材をころころ替えているワタクシです(笑)。
カメラの趣味は長いのですが、ミノルタから始まり、その後ニコンを長く使っています。デジタル時代では、ミノルタがソニーに買収されたあと、少しソニーを使っていた時期もありますが、今はニコンを使っています。
ニコンのいいところは、フィルム時代のオールドレンズも、そのままデジタル一眼で使用できるものがあり、その色合いが何とも昔風でいい感じです。
その一つが、このレンズでした。
Nikon Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)
標準ズームレンズですが、105㎜まで望遠があるのが便利でした。ハーフマクロにすると最短撮影距離が0.22mなので、テーブルフォトとしても使えたりして、意外と万能なレンズだったのです。
画質はカリカリではなく、さりとてソフト過ぎることもなく、いい意味で無難なレンズでした。
この時は紅葉を撮りに行ったのですが、望遠で狙った紅葉を切り取ることもできました。
あいにくの曇り空で光量が足りないため、少し眠い感じに写っていますが、それでも枝や葉のディテールも割と表現できています。
木の幹の途中にピントを合わせています。幹の表面も割と細かく描写できています。明暗があると、どちらかに偏ることが多いのですが、破綻することもなく、しっかりと写っていますね。多少現像ソフトで明るさをいじっておりますが、元が白飛びしていないので、空もしっかりと写っています。
このレンズは現在中古で1万円くらいなので、標準ズームを使うニコンの方は、サブとして持っていても重宝すると思いますよ。
最近のデジタル専用のレンズは、画質がシャープで色も鮮やかな傾向ですが、こうしたフィルム時代のような色合いは、今ではかえって新鮮に感じます。
ボケはきれいとは言えませんが、標準ズームでいろいろな表現ができるので、フィールドでレンズを替えずに撮れるのがいいですね。山登りや旅のレンズにはいいと思います。
これはフラッシュを使ったと思います。曇り空ですが、モミジの赤が鮮やかに出ました。
ちょっと紅葉が終わりかけでしたが、フィルム調の紅葉写真が撮れました。これを見た時、カラーよりモノクロの方がいい感じなるのではと思い、パソコン上でモノクロにしてみました。
ああ、昭和30年くらいの風景写真になりました。とてもいい感じですね。このレンズに合っている表現だと思います。
ちなみにこの滝は、那須高原の駒止めの滝です。
ワタクシはズームレンズよりも単焦点好きなので、あまり出番がなくて手放してしまいましたが、このレンズは使ってよかったイメージがあります。
また時々、思い出のレンズや機材を紹介します。
駒止めの滝
ではまた!