平成24年1月30日(月)に、平成23年度の行政書士試験の合格発表があったようです。


合格された方、おめでとうございます


開業される方も、そうでない方も、行政書士資格を有意義に使えることを願っております。


さて、今回の試験の合格率は対受験者数割合で8.05%と、例年並みであり


非常に難しい試験であったということがうかがわれます。


特に、法科大学院の新設以来、試験制度も変更になり、司法試験の模擬試験や実力テストの感覚、あるいは三振のための保険のために受験しようという人が増えています。


小生としては、その数字を把握していないのですが、おそらくは500~1000人くらいはいるのではないでしょうか。


彼らのうち、8割くらいが合格するとして、だいたい400~800人。


つまり、司法試験受験生(法科大学院生等を含む)を除く、行政書士受験生の実質合格率は6.84~7.44%ということになります。

→この数字自体、いい加減なものなのですが、非司法試験受験生の実質合格率がおおむね7%前後というのは間違ってはいないだろう。


行政書士受験生にとっては、合格は相当きついものであると考えます。


他方で、法科大学院2年生以上は、必ず合格してください


はっきりいって、こんな試験で落ちていたら、司法試験など合格するはずもありません。

→法科大学院生ではない受験生には申しわけないですが。


行政書士試験のレベルは今年も含め、おおよぞ法科大学院2年生レベルにみたないくらいです。


小生は、既習者なので入学前に合格しましたが、この程度の知識や考え方もできないようでは、はっきりいってロー生を名乗る資格はありません。


一般知識も同様です。


行政書士に出題される一般知識で合格点(足きり点)いかないというのは、そもそも法律家としての一般常識に欠けるということです。


小生も、ロー時代に、司法試験や学内成績は平均より高い水準にあるのに、社会人としてビジネスマンとしての一般常識を欠いているという人をたくさんみかけました。


そういう意味で、近時の行政書士試験は、法律家としての最低限の適性を試す良問であるといえます(各論として、個別の問題で悪問や没問があるのは別として)。



そして、法科大学院生はなんとしてでも、在学中に行政書士試験に合格できるようにしてほしいと思います。



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