「今夜は月が綺麗ですね」
かの文豪、夏目漱石は「I LOVE YOU」をそう翻訳したそうだ。
時代背景から考えるに、男女が共に月を見上げる・・・ということは(略 なんとも奥ゆかしい話である。
さて、今日の夜18時ぐらいの月。
なんだか赤っぽく、不思議な美しさを放っていた。
そしてなんだかとても低い、手を伸ばせば届きそうである。
さらに、こう思った。
「・・・卵の黄身の味噌漬けみたい」
しかし、この現象は天体もしくは気象関係、はたまた食欲の秋とどう関係があるのだらうか。
そこで、早速 徳島気象台 担当の
「生卵 黄身子」(なまたまご きみこ)さんに電話してみた。
白にゃん「・・・もしもし 黄身子さんですか?」
黄身子さん「はい 白にゃんさんいつもお世話になっております。お電話ありがとうございます」
白「えーっとね、今日の月ってなんか赤っぽいっていうか、卵の黄身の味噌漬けっていうかいつもと違うよね。なんでですか? かいつまんで教えてください」
黄身を漬け込みます
漬ける黄身が余裕を持って並べられるバットに2~3cm程度に味噌を敷き詰めます。(5cmもいりません!)
今回は赤味噌に少しの白味噌を加えたみそ床を用意しました。
(味噌の指定がしてある本では、赤と白半々がよいとのことでしたが、甘ったるいのが嫌だったので調整しました)
味噌の上にガーゼをかぶせ、上から卵等でくぼみをしっかりとつけて、そこに黄身だけを静かに入れてやります。
後はラップをして冷蔵庫で寝かしてあげてください。
冷蔵庫に入れた黄身は2日後くらいから固まり始め、4日後にはいい塩梅になります。
その頃には中までしっかり固まって、燃えるような美しいオレンジ色になっています。
そのまま酒の肴にするのもよいですが、やはり温かいごはんとの相性は抜群でした!
ネトっとした食感に、黄身のコクとみその味付けがたまりません。
・・・ 以上です」
白「・・なるほど! よくわかりました! ありがとうございました」
・・・・・完全に卵の黄身の味噌漬けについての解説であった(白目
いまいち求めていた答えと違っていたのだが、次の仕事があったので、クルマを走らせることにした。
配送手続きをし、相手方に発送メールを送り、晩ごはんの支度をし、そして片付けをし、冷蔵庫を開けた
その時、一瞬にしてその疑問がまるで氷が溶けるように、アイスキャンデ~が溶けるようにずるりと解決したのである。
ああ、なるほど! 黄身子さんだから! 生卵 黄身子さんだから!!
~完~