物事には必ず良い面と、そうでない面がある。
うちの商品もしかり。完璧なモノなど存在しない。美しい陶器も固いコンクリートに落とせば簡単に割れる。
商品情報をお伝えする時にもプラス面、マイナス面必ず両方ご説明する。それには自分で実際に使ってみないとわからない。あるマグカップは非常にシャープでモダンなデザインなのだが、持ち手が細すぎて、指が痛くなる。本末転倒も甚だしい。例えるならただちょっと美しい「だけ」の女性にだまされた気分だ。この商品については未だに文字通り「お蔵入り」である。
だから白猫堂は、仕入れにこだわる。良いものは良いし、そうでないものは最初から取り扱わない。安易に迎合しない。ダメだと感じたら取り扱い中止もためらわない。孤立や批判をおそれるよりも、今より前進し続けることを選ぶ。
この道を貫き通す。
何よりも現場が、お客さまが好きだから。この仕事が好きで、人生を賭けるに値する素晴らしい仕事だから。やっとそんな仕事に出会えた。こんなに幸せなことはない。
そんなことを再確認した夕暮れ時。
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