
~前回の続き~
ある朝、初めての注文が入った。
遠くに居る友達からだ。
通信欄には
「開店祝いだ」
旨の言葉が少々ぶっきらぼうに、しかし彼女らしく書かれてあった。
その時、頭の中に流れた、電気のようなビリビリとした嬉しさは今でもはっきりと覚えている。
早速商品を封筒に入れて、ただの茶封筒だと味気ないので、裏に絵を描いた。
それが、白猫堂のロゴマークの元になった、にゃんこ。
今でも配送の際は必ず手描きしています。
そんなわけで、しばらくはwebショップ一本で行くわけなんですが、
暇だったのかそのせいか、この辺りで私は完全に道を踏み外します(述懐)
・・・女性に溺れます(告白)
正確には「溺れようにも、相手にしてもらえない」(苦笑
仕事ほったらかして、ああ、もう、思いだすにも恥ずかしい。
そんな状況が約3カ月続きます。
そして、ある寒い日のこと、私は体調を著しく崩します。
時を同じくして、愛猫ミー太の様子がおかしい。
・・・気になるが、病院に連れて行けない。
そんな折、ミー太が、急遽。
その晩は久しぶりに涙がこれだけ出るものかと泣き明かしました。一睡もせず、固くなってしまったミー太を抱き、一晩過ごしました。
一番、苦しかった時期に、何度も助けてもらったのに、俺は何もしてやれなかった。
ミー太、ごめん。ごめんよ。
是非はともかくとして、ミー太の亡きがらは火葬をして、ペット霊園で供養してもらいました。
青い空、まだ3月のことでしたが、目の覚めるような青い空だったのを覚えています。
そして、
「この悲しみに比べれば、女性に振られるなんて、どうということはない。
自分は、恋をしてしまうと仕事をないがしろにする傾向がある。
だから、向こう5年間は恋愛をしない!白猫堂ノスタルジックの確立に全てを捧げる!」
と、固く決意をし(これは今となってはツッコミどころ満載ですが、スルーしてください(笑
よし!またもっかいがんばろう!と、心機一転、仕事に戻ったのでありました。
そんな感じで日々の業務に追われていたある日、
後にその後の白猫堂としての活動のきっかけとなる、一本の電話が入ったのです。
~そして例によっていつかに続く~