第5章 支配地の元の君主や住民が、それ以前にも整備された政体における法律の元で(自由に)暮らしていた場合
その時、あなたがすべき3つのことは
- 元の政体を破壊すること
- あなた自身がそこに移り住むこと
- 既存の法律の維持を条件に、現地のあなたと親しい関係を持つ寡頭政権を立て租税の徴税を行わせること
(※ただし、⑶に関してはマキャヴェッリはこれを「どうしても法律、政体の破壊を避けたい場合に限る」としている)
⬆️実例 スパルタ人とローマ人 - 都市の破壊か寡頭政権の樹立か
- スパルタ人はアテネとテーベを寡頭政権の下で統治しようとしたが、短期間で支配体制が崩壊することになった。
- ローマ人はカープア、カルタゴ、ヌマンシアを破壊して治めたところ、失敗しなかった。ただし、ギリシャを寡頭政権をして統治しようとしたところ、やはり失敗に終わり、結局破壊せざるを得なかった。
- 結局、都市を領有するためには破壊が唯一の手段である。都市にある「自由」と法制度は徹底的に破壊されなければ人々の記憶にとどまり続けることになってしまう。共和政体の下にある自由な都市に住む人々は、君主に飼いならされた君主制の下で暮らす人々より、あなたに対する復讐心や憎悪の念が強いので、最も安全な政策は破壊とあなたの移住ということになる。