元記事:
オランダのニュースサイト'De Correspondent'の記事 'This is How We Can Fight Donald Trump's Attack on Democracy. (Written by Rob Wijnberg)' の概要と語彙
Gist:
現代の人々はニュースについて無関心であり、民主主義の崩壊を招く原因になり得る。無関心の主要な理由は適時性の過剰な重視である。つまり、地球温暖化や常に続く発展などは、日々続いているものであるからニュースとしての価値を満たしていないと判断される。あるいは、それらを伝えるのは今日や明日である必要がないということは、そもそも伝える必要性がないと判断される。記事中の表現を借りれば、 'News is about weather, not climate' なのである。結果的に、重大な危機の報道が見過ごされ、紙面に大々的に載るようになるのはずっと後になってしまっている。ジャーナリストたちはどうすればそれを防げたか、自省をしている。
オランダにおいてそのきっかけとなったのが、自国のマルチカルチャリズムの失敗の露呈、つまり2002年の反移民政党の党首、ピル・フォルタインの台頭であった。さらには、オランダ自由党(PVV)の台頭も現在起こっている。
リーマンブラザーズの破綻に始まる世界金融危機における重大な危険の伴う脆い基盤によって持っていたサラプライムローンの崩壊においても、なぜそれが予測できなかったかジャーナリストたちは同様に自分に問うていた。さらに、ドナルド・トランプ大統領の就任においても、予測に失敗したジャーナリストたちは自省を繰り返すことになったのである。
ジャーナリストたちの度重なる反省にも関わらず、メディアがこのような予測に度々失敗した理由についてはしばしば一致した答えが叫ばれる。それは、'リベラルなメディア'のせいだと。しかし私(記者)の見解はそれとは異なる。予測の失敗は、ジャーナリストがその教育や慣習のせいでゆっくりと起きようとしている隠れた変化に気づくことができないからなのである。つまり、これは前述の現在のニュースの問題点と密接に関係しているが、日々締め切りに追われるジャーナリストたちは移民やグローバリズムの成り行きについて注意深くある必要はないのである。
反移民主義的政治家とドナルド・トランプの台頭や世界金融危機が持つ共通点はそれらは(人種間の分断の進行、没落した中産階級、複雑な金融リスクの蓄積という)非センセーショナルな要因が生んだセンセーショナルな結果ということである。
それらに対して、比較的取るに足らない問題であるはずのイスラム国の台頭などが早い時点でスポットライトが当てられたのは、その原因にはテロリズムという極めてニュースのテーマにふさわしい(センセーショナルな)、恐怖を煽る存在があるからである。
--- 次回に続く