今回の都民ボランティアで最も印象深かった現場は前にも書きましたが2日目に入った南気仙沼小学校でした。

 

 

そこでは、我々都民ボランティア(略して『TV』とします)の女子メンバーの頑張りに心を洗われた他にも、じつはそれとは別にもう一つ目を見張った光景がありました。

 

それは・・・
R大学・パワー軍団

===

 

最初にその軍団を捕捉したのは、気仙沼街道を現場に向けてチーム毎のクルマで移動している時でした。我々のクルマのすぐ前を『R・Universty』というロゴの入ったホロ付きのトラックが走っていました。

 

R大学の保有するトラックのように見えるけれども、いったい何だろう?

そのトラックは我々と同じ方向を目指しているようで、しばらくずっと並んで走っていたのですが、結局のところ2台仲良く(?)南気仙沼小学校のグラウンドに入ったのでした。

 

ホロをしっかりと閉じているところを見ると、
被災地に支援物資などをトラックで運んで来たのかな?

だとしたら、大変有難いことであります。
でも、まさかあのホロが開いて屈強な若者達が降りてきたりはしないよね~

その類の映画を見過ぎてすぐにそういう想像をしてしまうのが私の悪いクセでありまして、そんなことより自分たちの作業のスタンバイをしないと・・などと思いつつチラ見していると、ほどなくホロが開きました。

 

そこからの展開はまさかの私の想像通り。
一般人の格好してるけど、顔つき体つきで特殊部隊であることがバレバレ
そんな屈強なパワー軍団がぞろぞろと出てきたのでした。

 

===

 

この若者達には欧米系の外国人の方も混じっていて、さらには年齢的には『トラウトマン大佐』的な指導者の風格をもったお方もいらっしゃいました。そして、作業の準備にかかるべく、若者達にテキパキと指示を飛ばしています。
さすがトラウトマン大佐!
何はともあれ、その様子から目的は我々と同じであることがわかったのでちょっと嬉しい気分になりました。

 

===

 

ところで、このパワー軍団は我々TVよりもはるかに屈強そうであるほかにも大きく違う点がありました。

 

というのは、我々が上から下まで完全装備であるのに対して、パワー軍団はどこかとてもカジュアルなのであり、つけているのは
マスクだけの若者も何名かいて、
 ヘルメットやゴーグルなどは邪魔なだけであり我々には不要 
と言わんばかりの雰囲気でした。

 

しかし、この時点で驚くのはまだ早かったのでした。

 

まず我々はひどい状況になっている1階をざっと見て回り、危険が少なく着手しやすい場所から作業にかかることにしました。

 

そして、我々TVもかなりの仕事ぶりを発揮し、力を合わせて難題を次々にクリアしてきてはいたのですが、
あるところまで進んだところで、大きな壁にぶつかりました。

 

川沿いに建てられている建物の川に面した側の窓から、何か大きな木造建造物の柱や梁などの強固な連結部分が、津波の勢いで窓を破って突っ込んだような場所に出くわしました。

 

おまけにその巨大な材木の周りには、多くの瓦礫が流れ集まったように溜まっており、迂闊に瓦礫に手をつけると崩れたり転んで深刻なケガをしそうな状況でした。

 

それに、何よりもその柱や梁は人の力で動かすことがちょっと無理があるような大きさでした。

 

ここは危険だから作業を進めるのはよそう

我々TVにはそういう指示がでました。

 

ところが、パワー軍団は大モノの瓦礫が散乱するような部屋を次々に片付けて、やがて我々が立ち往生した問題箇所まで到達すると、危険をモノともせずに、突入していったのでした。

 

はじめ私は「足元の瓦礫だけでも片付けるつもりなのだろう」と思いました。そうなると、我々もただ見ているわけにはいきません。

 

危険のおよばないギリギリのところまで瓦礫を除去するつもりで一緒の教室に軍団と都民ボランティアが協力しあいながら
足元の瓦礫除去を始めました。

 

ところが、作業が進んでいよいよ大きな柱と梁に手が届く状態になったときあの「トラウトマン大佐」から指示が飛びました。

 

お~い、柔道部集まれ! (←「でてこいや!」といって欲しかったです。)

その指示によってひときわ屈強な若者が数人前に出たかと思うと、次の瞬間にはその巨大な材木にとりつき、カジュアルな格好で
しかも足元が不安定極まりない中で、窓の外に押し出そうとしはじめました。

 

いくら怪力の柔道部とはいえ、全員の呼吸が合わなければ、タイミングによっては特定の誰かに重みがかかり、つぶされてしまうのでは?

 

そう思ってハラハラしながら見ていましたが、トラウトマン大佐の指揮を受けたパワー軍団は、精鋭の柔道部を中心に素晴らしい力を発揮し到底人力では無理だと思われた材木をあれよあれよという間に見事に外に押し出してしまったのでした。

 

そのパワー軍団に呼応して我々TVの仲間も何人かは材木にとりついて力を発揮していましたが、この最難関ポイントでの主役は何と言っても
R大学・パワー軍団
なのでした。

 

===

 

作業の途中から校長先生もお見えになり、我々TVとR大学パワー軍団と一緒になって瓦礫の除去をされていたように思いますが、おそらくは我々TVの粘り強い働きとともに、あのパワー軍団の働きぶりには驚かれたのではないか?と思います。

最後に感謝のお言葉を頂きましたが、そのお言葉は力強く

(パワー軍団とTVの働きの中で)何かスゴイものを見た!
という気持ちが込められていたように感じました。
 
(2024/3/17)追記
あれから13年、能登半島地震からの復旧のため、石川県で災害ボランティア活動が進められていますが、この記事を書いた当時、R大学と伏字にしたものの、どこの大学だったか?記憶が曖昧になりました。おそらくは頭文字Rであることはわかるのですが、大学名をはっきりと思い出せず。そこで、検索するとありました!多分こちら↓でしょう。時期も場所の記載(気仙沼の学校)も一致します。

 

 

 

(つづく)