久しぶりにパスタマシンを取り出して手打ちパスタを作りました。
初めて細いバージョンを作ってみましたが、生麺独特の歯ごたえを楽しむことができましたが、次回はもう少しコシを追求してみたいなと思いました。

 

●手打ちパスタ 201102
  http://blogs.yahoo.co.jp/gishkov/44747969.html

 

食べ終わって片付けに取り掛かっていたところ、爪楊枝などでとりにくい部分に麺のカスが入り込んでおりなかなかきれいにできません。

 

そこで、分解して掃除できないかと考えました。ネットで情報検索してみると、分解すると元に戻せなくなるリスクもあるようで分解は推奨されていないようです。

 

そういう状況を見て逆に俄然ヤル気がでてきました。

 

イメージ 1

 

分解清掃が必要なのはこのカッターの部分ですね。

 

イメージ 2

 

側面のねじを緩めてカバーをはずしてみると、こんな具合になっていました。

 

イメージ 3

 

ハンドルを挿し込むのと反対側にはギアが見えます。

 

イメージ 4

 

ハンドルを挿し込む側にはギアはありません。左右どちらの側面にも共通してスプリングが装着されています。

 

イメージ 5

 

構造を観察していると、このスプリングによって刃に押しつけられている櫛刃状部品(刃の目詰まり防止用と思われる)の取り付け構造がどうやらこのパスタマシンの分解清掃を面倒にしているポイントのようです。

 

イメージ 6

 

我家にある機種では、2組の刃(合計4個の刃)のそれぞれに櫛刃状部品が1個づつ左右から密着しており、これを密着させているのがこのスプリングとなっています。

 

イメージ 7

 

しかし、構造をよく見てみると、この櫛刃状部品はスプリングのバネ効果により刃に押し付けられているというよりも、どちらかというと軸受となっている側面の板状部品に開けられたスプリングの取付穴の位置に依存して刃に密着しているようです。

 

イメージ 8

 

つまり、櫛刃状部品が一定の可動範囲を確保するようにスプリングは機能していません。
では何のためにスプリングを使っているのかというとおそらくは、スプリング自体が脱落するのを防ぐためにバネの力で装着穴との摩擦を高めるように機能しているようです。

 

イメージ 9

 

この構造は部品点数やコストを下げるために一定の効果はあるように思われますが、いったん外すと再装着するのがなかなか容易
ではありません。

 

用途や構造からして分解清掃が必須のようにも思われ、このスプリングをもっと別のシンプルな部品や構造で置き換えるべきと思います。

 

イメージ 10

 

イメージ 11

 

イメージ 12

 

この部分の改良はいずれ取り組むとして、現状のままで再度組み立てるためには、スプリングの片方が長くなっていることを利用して先に長い方を穴に差し込み、その状態で短いほうを指でつまんでバネを縮めるように力を加えながら穴に差し込むことが必要です。

 

その際に櫛刃状部品の溝の内側のスプリングの端が収まるようにしなければ櫛刃状部品を元の状態に装着することができません。

 

この構造を理解してから分解しないと元に戻せない可能性があります。

 

イメージ 13

 

見えているナットを緩めると、意外にも両側のカバーがポロリと外れました。この両側のカバーはナットの締め付けによって単純に両側から挟まれて固定されているだけであり、固定する位置を明確に決めるような構造物はありません。

 

イメージ 14

 

ナットを完全に外すとここまで分解できます。

 

イメージ 15

 

ここまで分解しないと刃を受ける一端に挟まっているパスタのカスや潤滑のためにさされている油と微小金属粉による黒っぽいカスをキレイすることができません。

 

イメージ 16

 

ナットを元に戻すときは、シンプルなレンチでは周辺に当たって回せないため、ボックスレンチを使うかまたはラジオペンチなどで回す必要があります。

 

イメージ 17

 

イメージ 18

 

元に戻すうえで最大の難関は合計4つのスプリングを再装着するところであり、穴の位置が厳しく指でつまんでやろうとしてもなかなかうまくいきません。

 

なのでこのような道具があると多少は良いようです。

 

イメージ 19

 

精密ドライバーを一本潰して金属ヤスリなどで先端をVの形に削っても良いかもしれません。

 

イメージ 20

 

でもそれをやるよりも、この部分の簡単な改造を考えた方が良いのではないか?と思うので、いずれ検討したいと思います。