今年度のPJで取り入れた外国トマトは生育が極めて旺盛でした。
その劇的な成長ぶりは、これまでに市販の苗を購入して育てた
通常の国内品種とは明らかに違うものであり、どうしてここまで
違うのか?と疑問に思い、いろいろ考えさせられました。

たとえば、今回のPJで全体の収量に大きく貢献した
ホームステッドは、種蒔きと育苗の遅れでシシリアンよりも
一ヶ月も定植が遅れたにもかかわらず、わずか2週間程度で
背丈が追いつき、葉の広がり方ではホームステッドの方が
勝っていたように思います。

■ホームステッド・定植 2009/5/24
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/2a/09/gishkov/folder/962810/img_962810_40650674_1?1243629077
→ http://blogs.yahoo.co.jp/gishkov/40650674.html

■ホームステッド・2週間後 2009/6/7
  ※プランターが小さく見えてしまいます
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/2a/09/gishkov/folder/962810/img_962810_40820409_2?1244543588
→ http://blogs.yahoo.co.jp/gishkov/40820409.html

これを「品種と特性の違い」と言ってしまえばそれまでですが、
毎日観察するうちにいろいろな考えが浮かんできます。

【仮説1】
ホームステッドなどエアルーム品種は家庭で食べるための
野菜品種として、代々種をとって育てられてきた品種であり、
もともと生育が旺盛なものが選抜され固定化されたのではないか?

【仮説2】
エアルーム品種は生育の旺盛さは、葉による光合成や根による
土壌中の養分の吸い上げる力が強いことを意味しているのでは
ないか?
つまり、我家のように化学肥料や市販の有機肥料を使わず、
自宅で出た調理クズと米糠による自家製のボカシのような
ものしか与えていないのに良く育った理由はそこにあるの
のではないか?

【仮説3】
シシリアンなどのF1品種は、種苗ビジネスとして開発
されたものであり、「業務用」の用途を中心として種苗
ビジネスが成立することが第一優先になるのではないか?

【仮説4】
「業務用途に適した品種特性」とは「少ない肥料で旺盛な生育」
は最優先とはならないのではないか?つまり、多収である
運送に耐える、日持ちがする、見た目が整っている、などの
食品生産・流通上の要請が最優先となっているのではないか?

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これらの仮説は我家では検証もままならないので、
ずっと仮説のままだろうと思いますが、これらの仮説の
上にさらに仮説を積み上げると・・・

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【仮説5】
こぼれ種で季節外れに出来たトマトは気候の関係で大きくは
成長しないが、意外としっかりと実をつけることがよくある。
これは、厳しい条件下でストレスがかかった状態では
「生殖成長」が優先となる、つまり、子孫を残すための
成長が優勢となることを意味しているのではないか?

【仮説6】
トマト苗は「一番花がついたら定植する」というのが
セオリーとされているが、これは、果をつける方向を
そろえて作業性を良くすることよりも、ポットという
制限された環境に苗を置くことでストレスをかけ
「生殖成長」を促す意義のほうが大きいのではないか?

【仮説7】
我家のシシリアン苗の定植においては、一番花がつく前に
定植しているが、もともとプランター栽培であるために
コンクリート上の酷暑・乾燥の条件が、株にとって良い
意味でストレスとなり「生殖成長」と「栄養成長」の
バランスがうまくとれている状況に「たまたま」つながって
いるのではないか?

【仮説8】
ホームステッド500の場合、品種特性として生育旺盛であり
肥料分を吸い上げる力が強く、光合成も旺盛であるとした
場合、このことから我家のように肥料分が少な目でもストレス
にならず、これに加えて、暑い地域に適応した品種のため
我家のバルコニーの酷暑・乾燥もそれほど強いストレスには
ならず、その結果「栄養成長」が優勢となり、樹勢が強く
なったのではないか?

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これらの仮説がある程度正しいとすると、

エアルーム品種を育てる場合は、プランターで育てる場合でも
一番花を咲かせてから定植するのが良い?

という推測もできますね。

2010シーズンはこの点を少し意識してやってみましょうか。