盛岡編の記録が終わるのに手間どってしまいましたが、
東北旅行はじつはここから先が本番なのでした。

盛岡を出発し一路北に向かいました。
まず目指したのは八幡平です。

八幡平は野宿ライダーだった頃に一度訪れたことがあります。
今から約10年くらい前になりますが、その美しい景色に感動した
ことがずっと記憶に残っていて、いつかまた訪れたいと思っていました。

平地から登り始めるあたりが最も美しかった印象があるのですが、
今回は下の方が霧が少し出ていて遠景が良く見えませんでした。

それでも、登るにつれて霧が晴れてきて眺望が開けてきました。

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この八幡平は東北地方を代表するツーリング・エリアの一つであり、
個人的には日本全国でもベスト10に入るのではないか?と思います。

雰囲気としては、長野~群馬の志賀草津道路と九州のえびの~霧島
のあたりの要素を合わせたような印象がありましたが、今回は下のほうが
霧のために、その九州的な風景の要素は楽しめませんでした。

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ところで、日本全国には風光明美な場所がいろいろあるのに
あまり知られていないように思います。

テレビで見て知っているつもりのような感覚の場所が多いことや
国内旅行は何かと割高の印象があるので「どうせお金と時間をかけるなら」
ということで海外に出かけてしまう旅行好きが多いのではないか?と思います。
なので、

国内旅行は歳をとってからゆっくり行けばよい

そういう考えの方も多くいらっしゃると思います。

でも近頃は歳をとっても「時間はあってもお金がない」という
という状況になってしまうことが心配になるご時世ですよね。

私の場合、若い時にお金をあまりかけない野宿旅で国内を
回ったので各地の風光明美な自然風景だけはそこそこ見ることが
できたように思います。


また、比較的老後の蓄えがある方は

老後は物価の安い海外でのんびり暮らす

という考えの方も一部出てきていると聞きますし、
海外で治安の心配な地域に行く場合にも「若いほうが助かるか?」
ということを考えても、むしろ逆のケースもあるのではないか?
という気もします。

というわけで、一つの考え方として

若い時にこそお金をかけずに治安の良い国内を節約旅行で回りつくす

ということもアリなのではないか?と思います。


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今回10年ぶりに訪れた八幡平は、一部の景色(結構重要な部分でしたが)は
霧のために味わうことはできなかったものの、その他見ることができた風景
の美しさは全く色あせていませんでした。

国内観光資源が豊富な北海道に行く途上にあるのが東北地方ですが
その良さがあまり広くは浸透していないために、観光地化して良さが
台無しになるようなことがないのかもしれません。


ところで、今回の八幡平では自分自身が10年前と変わったところがあって、
以前は全く注目せずに素通りしたところに目が留まりました。

それは「農産物直売所」です。

このごろはその種の看板を見かけるとなからず立ち寄るようにしており、
地元で採れた新鮮な野菜や果物や山菜類を見て楽しんだり、買い求めて
賞味したりしています。

今回は八幡平アスピーテラインの登り口付近にある
「松尾八幡平ビジターセンター」
に併設されている直売所を偶然発見したのでした。

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お店の内部は撮影しませんでしたが、農産物の種類の豊富さと新鮮さ、
それに地元農産物の加工品の種類の豊富さは素晴らしいです!

そこで見つけたのがこれです。これがあの「味来」↓
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じつは「味来」は盛岡のとある場所で3cmくらいの輪切りを試食(記事にせず)
をすることができたのですが、噂から想像していた以上の甘さに驚きました。

従来のトウモロコシの甘さとは「甘さの種類」が違いますね。
まず香りが違います。

よく、バナナやメロンや葡萄など、豊かな香りがあることによって
実際に舌で感じる糖度以上に「甘さ」を感じることを経験しますが、
この「味来」もこれと同類です。

つまり、フルーツ系の強い甘い香りがあり、そして、実際の糖度も
「精製前の砂糖原料=さとうきび=黒糖のニュアンス」を思い起こさせる
まぎれもない高糖度なお味なのでした。

試食した盛岡では、所用の最中だったので試食のみで入手はままならず
所用が終了した夜になってから、ラーメン屋を求めて徘徊しながら
八百屋さんの店先で聞いて回ったのですが入手に至らず、この八幡平で
その願いを叶えることになりました。


ところが・・・

せっかく入手したこの「味来」なのですが、直売所で聞いてみると、

確かに生でも食べられるけど、加熱して食べたほうがおいしいですよ。

ということなので、じゃあ茹でる前に生で少し味見して・・・
と考えているうちに、旅先のことゆえにそれもままならず、そのあと
何日か後に自宅に帰ってから食べることになりました。

トウモロコシは「採りたてが命」であり、気をもんだのですが、
やはり、自宅で食べた頃には本来の採りたてのお味は失われており、
残念なことをしました。



ところで、この農産物直売所では他にも重要なものを入手しました。
それがこの「天然の山葡萄」です。

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これは実際に山で収穫した方が表のテントで売られていたのですが、
小さめのレジ袋にいっぱいに入って数百円であり、希少性からすると激安!

しかし旅先なので躊躇しました。目的はそのまま味わうこともさることながら
種を採って・・・だったからです。

そこで、希少な山葡萄を旅の途中で腐らせたりなどして捨てるハメになっては
もったいないので、ほんの少しだけ小分けにして売ってもらえないか尋ねてみました。

すると、

だったら、あげるよ。もっていきな。(意訳)

と言ってくださり、少量をただで分けてもらったのでした。
おまけに、青林檎も一個いただきました。

このいただいた山葡萄をさっそく一粒だけ味見してみましたが、
初めて食べるそれは想像を超えた食べ物でした。

まず、画像では分かりにくいのですが、一粒が1cmにも満たないくらいの
大きさで、これに対して種が粒に3~4つほど入っており、このために果肉?
に相当する部分(つまりは実として食べる部分)がほとんどありません。

しかし、驚いたのはそんなことではなくて、この小粒の果実に含まれる
風味の素晴らしさです。種類としては酸味が中心ですが、自然の野山で
採取する木イチゴの風味と共通するような味の感覚があります。

この風味がワインに入っていたらどんなに素晴らしいだろうか!
と思ってしまいました。


さて、最後は牛乳です。
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あまり時間もないし、いったんは出発しようと思ったのですが、
売り場の冷蔵庫に牛乳があったのがなぜか心にひっかかるものがあり
改めて売り場に戻って買ってみたのでした。

さっそく飲んでみると、まさに予感的中のおいしさです。
牛乳に関する味の表現はいま一つ適切なものを思いつかないのですが、
たとえば、以前何回か飲んだことのある清里のジャージー牛乳よりも
美味しいと感じました。

これはもうお取り寄せしたい!と思うような美味しさであり
もう一本飲みたいのをぐっと我慢して、出発したのでした。

(つづく)