バレエと聞くと、たぶん、お姫様とか王子様とか妖精とかが出てきて、クルクル回る踊りで、白鳥の湖、みたいなことを連想すると思いますが、『マノン』はちょっと違います。
もう、ほとんど劇。
出てくるのは、美少女マノン、若い学生デ・グリュー、老富豪のムッシューG.M.、マノンの兄レスコー。
基本的にこの4人でお話が回っていく。
舞台はパリ.
マノンとデ・グリューは愛し合っているんだけど、
レスコーから説得され、ムッシューG.M.の好意を受け入れる。
富と財産が手に入ると思ってね。
そこにデ・グリューがマノンを奪い返しにくるんだけど、
レスコーは殺され、マノンは売春容疑でルイジアナ(アメリカの!)に送られてしまう。
最後、ルイジアナの沼地まで逃げるんだけど、デ・グリューの腕の中でマノンは息絶える。
こんな美しく破滅的な愛の物語り。