御室仁和寺金堂での夜のチャリティーコンサートを終えて御室会館に泊めて頂きましたその翌日。
本当は、朝に横浜市の御住職さんを駅まで送ってから、ゆるゆる車で走りながら愛媛県今治市まで帰るつもりだったのですが……。
いろいろ事情があり、主催者の古賀さん達と共に、ボランティアで来てくださいましたオーストリアのユーリさんと京都を巡りました。
車で横浜の先輩を駅までお送りした後、仁和寺の御室会館を出発し、先ずは有名な三十三間堂へ。
私は大学時代に京都にいたこともあり、何度も訪れているお寺です。
何年振りかに来てみると、改めてその大きさにため息がでます。平安末期に平清盛が後白河法皇の勅を受けて建てた天台宗のお寺です。
ここは参拝者しか利用できませんが、なんと駐車場が無料なのです。
これは京都の寺社では珍しいです。ここだけではないでしょうか?
中は写真撮影は厳禁です。
通訳の方を通じて私なりに千一体の観音像や弓の奉納について説明させて頂きました。
続いて都おどりへ。
ユーリさんたちは京屋の街並みを見て喜んでおりました。
歌舞練場へ。
若い頃、京都で学生時代を過ごしたのですが、実はここに来たの初めてでした。
お寺や神社ばっかり廻っていたので、都おどりを観るのも初めてです。
ま、チケット代も結構な額がしますので、歌舞伎や都おどりは学生さんには高級過ぎて手が出なかったとでも言いましょうか。
最後に一回くらい観ておこうか、と思いながら結局観ることなく30年が経過していました……。
今回もそのまま京都を後にする予定でしたが、このような機会を頂いたことに、
お前、そんなことでもなかったら一生いかんやろ
と、神様仏様が導いてくれたような気がしました。
私たちも金剛流御詠歌と宗教舞踊をしていますので、芸の肥やし?とでも言いましょうか?
いい意味で刺激を頂けたらという想いもあります。
高野山の宗教舞踊は、この井上流?の舞踊からヒントを得ているとお聴きしました。
長崎の西さんが、予約して下さっておりました。
中でお菓子と抹茶を頂戴し、お庭を眺めます。
ユーリさんたちも、物珍しそうにお茶を召し上がっていました。
観客は満員御礼。
3分の1は外国の方という感じでした。
京都のような観光地は、今まさにインバウンドに湧いています。
生まれて初めての経験でした。
歌と踊りがピタッとあっていましたよ。
ユーリさんが、
三味線の音と歌と踊り、日本のいろいろな文化に触れて、頭の中にはとても良い刺激とインスピレーションが湧いています。作曲にも活かせそうです。
と、仰っられておりました。
また、古賀さんが、
ここで御詠歌の公演をしたい
と、仰っておられます。
どうやら刺激を受けているのは私だけではなかったようです。
ありがたいことです。
午後3時過ぎに解散し、私は自家用車で一路今治市へ走って帰りました。
午後8時過ぎに今治に到着。
遅れて地元の消防団の出初式の走法の練習に参加しました。
他の隊員の方々から、
空を飛んで帰ってきたのか?
スピード違反して帰ってきたのか?
と、いじられてしまいました。
車には無理させましたが、無事帰り着いて良かったです。