七月七日
七夕当日に夏の茶の湯体験会を
行いました

ご参加下さった皆様
ありがとうございました

いつもは月の下旬に
お教室をしていますが
今回は小さな茶道教室の
生徒さんからの依頼で
月初の臨時の体験会となりました

清流間断無〜せいりゅうかんだんなし

掛物の禅語にある通り
澱むことなく流れ続け
成長する

七夕のお席は初めてでしたので
いろいろと私もお勉強を
させていただきました


今回は夏のお点前「葉蓋〜はぶた」で
お釜に水を入れるために
水を汲むお道具「水差し〜みずさし」
蓋の代わりに葉に水を打ってを使います


青々とした葉が
夏のお茶室を爽やかに

家の裏手に生えている
蕗の葉を使いました


茶花は「てっせん」
漢字で書くと「鉄線」と言うように
茎が本物の針金のように硬い

そして今回の主菓子は久々の手作り


「天の川」

流水に見立てた道明寺粉に
金と銀の星が散りました

実は材料と道具が揃えば
作業は1時間程という手軽なお菓子です
金粉、銀粉が入るだけで
少々格が上がるような

織姫様にちなんで
糸巻きの和三盆も添えました



今回は浴衣で参加して下さった方も数多く
お茶室がパッと華やぎました
着るにはいろいろ準備もあって
手間もかかりますが
着物でいただくお抹茶は
また、格別かと思います

浴衣を着る
七夕の室礼を次々と見つける

受け身ではなく
皆さん積極的に愉しんで下さって
たいへん嬉しく思いました

改めまして ありがとうございました



そして、七夕はまだまだ終わりません

実はこの後
七夕の懐石料理をいただきに
参りました

笹の葉があしらわれた八寸
五色のお料理が並びます


すすきのにある
「さくら京屋」さんの五節句の懐石

三月三日の雛祭り
五月五日の端午の節句
などの五節句に合わせて
お料理を出して下さいます

女将曰く
「七夕は葉の節句
葉で穢れを祓う行事でもあるんです」
とのこと

一品一品
ご説明がとても丁寧で
女将のお話もご馳走でした

お料理には
様々な葉が添えられていました


梶の葉

七夕に願い事を書いて
川に流すと叶うと言われているそうです


下には京都賀茂茄子と蝦夷鮑


蓮の葉にのった
お出汁の寒天よせを
下の器に入れると


中には稚鮎と枝豆のすり流し

ご飯もお見事


鱧と蓮の実のご飯

お料理の美味しさはもちろん
2時間渡り
ご主人と女将の素晴らしい
お料理の演出に浸り切りました

懐石料理ってスゴイ
大感激

さくら京屋さんの
ご主人、女将、ありがとうございました(^^)

そして、甘味にはお抹茶も


笹の葉に包まれた手作り水羊羹

実は女将は
小さな茶道教室にも
通っていただいています
きめ細やかなお抹茶を点てていただいて
こちらもまた感激でした

九月の重陽の節句にも
ぜひうかがいたいと思っています