*愛知artrip② ー名古屋市美術館 | 美術館巡りの小さな旅

美術館巡りの小さな旅

カメラ片手に美術館を巡るお出かけや旅行をArtripと呼んで、ご紹介しています*

愛知artrip2日目です(^^)♡
この日は名古屋市美術館を訪れました(1日目の記事はこちら)*

午前中しか名古屋に居られないので、早起きして行動開始!
まずは朝ごはんに名古屋名物を頂きに、ホテルから徒歩でレトロな喫茶店へ。

頂いたのは…
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小倉トースト!♡

美味しかったし、朝からボリュームも満点!
時間があまりなかったのでゆっくり本を読みながらくつろぐ…なんてことはできなかったのですが、1日の良いスタートを切れた気分♪

喫茶店を出たら、早足で名古屋市美術館のある「芸術と科学の杜 白川公園」に向かいます^^
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緑の中で、早速迎えてくれたのは、バリー・フラナガンの兎。
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左手に出てきたのは科学館。
かなりアクロバティックな作り…!!
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さて、いよいよ名古屋市美術館に到着です♪
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観れば一目瞭然、設計は黒川紀章さん!
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展示室のある地下に降りると、吹き抜け空間を利用した巨大な作品が。

ボロフスキー「ハンマリングマン」1982年
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天井を見上げると、本物かと見まごう人が飛んでいます。
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この日は常設の「名品コレクション展Ⅰ(後期)」を鑑賞*

内容は以下です。

○エコール・ド・パリ ―パリの女性たち
○メキシコ・ルネサンス ―労働(者)
○現代の美術 ―1950年代~60年代の美術

「エコール・ド・パリ」の展示室では、モディリアーニ、パスキン、ユトリロ、キスリング、ローランサン等の描いた女性がそれぞれに魅力を湛えて佇みます。

なかでも、1番のお目当ては名古屋市美術館の誇る名画。
アメデオ・モディリアーニ「おさげ髪の少女」1918年頃
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(※ 著作権フリーの画像が見つからなかったため、購入したポストカードを撮影)

まっすぐにこちらを見つめる、少女の瞳。
何か言いたげに少し開いた口。
あるいは、何を考えるでもなく正面を見ているだけなのか。

モディリアーニの他に残した肖像や悲劇的な一生が頭に刷り込まれていた私は、この絵が纏う穏やかな空気にまず驚かされて。

彼特有の彫刻的な人体造形に重きを置くでもなく、瞳もしっかりと描きこまれたこの少女からは、人間的な温かみと心地よい静けさが感じられます。

これが彼の不遇の死の1年前に描かれたと聞くと、亡くなる前に彼がこうして少しでも平穏な気持ちで作品と向き合うことができたのか、逆にあまりの苦境からせめてもの気持ちで絵の中に幸せを夢見たのだろうかなどと色々考えさせられました。

キスリング「マルセル・シャンタルの肖像」(1935年)など、女性的な魅力に溢れた、意志の強さや気高さを感じさせる印象強い絵とこの少女の無垢で無心とも言える瞳との対称性も個人的に面白かったです。


また、革命下のメキシコ近代美術「メキシコ・ルネサンス」の絵画・壁画を生で観るのは初めてだったのですが、独特の”圧”とでも言えるエネルギーが放出されていました。

技法も構図のバランスも西洋・東洋絵画と比べ決して洗練しているとは言えないのですが、「メキシコ人であること」という強いアイデンティティーが全面に押し出された異様な立体感、人物のポーズ、表情、絵自体のスケール…それらすべてに圧倒されて。

エネルギッシュな作品があるかと思えば、モノクロームで労働者が描かれた作品からは、静かな「訴え」「怒り」が感じられるようで(そんな感情を抜きに、ただ「現実」が横たわっているとも)。

メキシコ・ルネサンスのなかでも有名なリベラ、オロスコ、シケイロスの作品も観ることができ、作品数は多くはありませんが十分見応えと新鮮さを味わえる展示でした。


展示室を出て、外に出ると野外作品があります。
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裏から見ると、人はブリキのおもちゃのようにぺらぺら。
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目に見えるものが生み出す虚構のようなものを感じます。


常設展鑑賞後、ミュージアムショップにて、衝撃的なものを見つけてしまいました…!
写真は無いのですが、ムンクの「叫び」の紙製のお財布です*

名前の通り、財布を開くと、「叫び」ます。パカっとひらくと、「ぎゃー」と結構な音量で鳴り響くんです…!笑

しかも、叫び声は男性から女性まで「ぎゃー」「うぉー」等、5パターン。あまりに面白くて、開いては閉じて…を繰り返してしまう私。笑

…冷静に考えて 普段なかなか使えないので購入こそしませんでしたが(笑)、気になる方は、こちらのオンラインショップへどうぞ(♡´ ˘ `♡)!


さて、そんな衝撃的な出会いを終え、美術館をあとに。
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この日、なぜ名古屋に午前中までしか滞在できなかったかというと…
実家の大阪に帰省する前に実はもう一箇所、artripの予定があったのです^^♡


その目的地は、滋賀!
そこで大阪から来た両親と合流して1泊し、翌日一緒に大阪へ帰還という予定です(^^)

というわけで、愛知artripから引き続き、今度は滋賀artripへと移行します♪

滋賀では、佐川美術館や近江八幡を訪れたので、次回以降の記事も またご覧いただけると嬉しいです(*^^*)

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