”ムトゥー・踊るマハラジャ”を観てからなかなか気になっていたインド映画。
機会があって、”ボンベイ”という映画を観ました。

この”ボンベイ”という映画、
実際あった事件を背景にした映画と聞いていたので、覚悟して観ていたら、、
最初から中盤まではなかなか熱々!な男女のお話。
たしかに社会的問題の、カーストやイスラムとヒンドゥーの問題などが
恋する男女の背景に描かれてはいるんだけれども。

「なんだかなあ~見ていて恥ずかしくなるなあ~」

と思っていた矢先、男女の間に子供が生まれて絶頂期!
なあたりに、、事件は起こってしまいました。
イスラムとヒンドゥーの争い。
人間はああいう状態になると、歯止めがきかないんだろう
というのがまず思ったこと。
どっちが最初に仕掛けたとかは水掛け論で、
お互いお互いが疑心暗鬼で、
過激な信者が暴徒化して、
お互いが殺し合い、
普通の市民が巻き添え。
巻き添え受けた市民も、誰にやられたか定かじゃないのに
今度は自分が暴徒になってしまう。
悪循環。
そんな中で巻き添えを受けて、大変なことになってしまう男女の家族。

ブッダの生まれた国なのに、みんな殺し合い。

印象的だったこと。
男女の家族の一人を助けて、かくまってあげて、
さらに暴徒に向かって「もうやめなさい」と叫んだ人がいた。
女の人の格好をしているんだけど、ヒジュラの人だったんじゃないかと思った。
「自分は何の学もない」とその人、彼?彼女?は言うんだけれど、
その人の言っていることが一番シンプルで正しかった。

この事件のことをみんながいい方向へ考えて行けたら、良いんだけどなあ。
この事件のあったのが1990年代というのも
びっくりしました。