2022/03/04 12:39

 

私は小3~小6の3年間、父の仕事の都合でスイスに住んでいました。
それまで、英語を学習したこともなければ、外国人と接したこともなく、
「スイスってどこ?」という感じでした。

小2の終わりに、親からスイスに転勤になったという話を聞いたときは、
「行きたくない!」と泣きました。
結局、好きなおもちゃを一つ買っていいと言われ、受け入れましたが😂

日本の友達と離れて、
言葉も通じない国に行くのは嫌でしたが、
この経験が人生の転機となりました。

慣れるまで大変なこともありましたが、
それ以上の経験ができたと思っています。

初めて「日本人」としての自覚を持てたこと、
日本を客観的に観る視点を得たこと、
他の国の文化を知れたこと、
世界がどんどん広がっていき、
狭いコミュニティの中だけで生活していた頃と比べると、
語学力だけでなく、
考える力常識を疑う力好奇心チャレンジ精神が身に付いたなと思います。

そして、得たそれらの力を
帰国後にどう活かすか!!!が課題だと思っています。

なぜなら、
それらの個性を隠すことが求められる環境があるからです。

日本社会で周りと上手く生きていくには、
帰国子女ということを隠して、周りに合わせる」方法しかない・・・
と、様々な経験を通して私は感じてしまいました。。。

せっかくネイティブの発音を身につけたけど、
クラスで発言するときはカタカナ英語に変えようかなーという具合に。

でも、みなさまのお子さまのように、色んな経験をした多才な子供たちに
同じを思いをしてほしくないと思うのです。

もし、また子どもと一緒に海外に住むことがあれば、
帰国後にそれらの力を発揮できる環境を見つけてあげたい、と今は思っているだけですが、
できれば、社会全体が変わってくれたらな~(変えたいな・・・)。


そもそも、
帰国子女」「帰国生」という言葉が好きではなくて、
そう呼ばれることも、自分でそう言うことにも抵抗があり、
帰国子女という言葉は使わず、「海外に住んでいた経験があって」と言うようにしているのですが、
「帰国子女なんだね!」と必ず返ってきます。
好きですよね、そういうレッテル貼るの。笑
駐妻」という言葉同様、「帰国子女」という言葉には、
なぜか、華々しいイメージが付いて妬まれやすいですが、

全然そんなことないですよねー!!!!!!!笑


むしろ、大変なことも多いのに、
キラキラのイメージはどこの誰からきているのでしょうか・・・?

海外=キラキラ」というイメージになってしまうのは、日本が島国だからでしょうか・・・。

イメージで語らず、どうか一度自分の目で確かめてほしいものです、、、キラキラした公衆トイレは日本くらいですから。笑

英語だと"Returnee"という単語になりますが、
日本のような使われ方はしないので、
やはり「帰国子女」という概念は日本特有のものだと思います。

なので、「帰国子女」というワードを使うことに違和感があり、
"TCK"(=Third Culture Kids)や"ATCK"(Adult Third Culture Kids)という言葉を使おうか迷ったのですが、
結局誰かに伝えるときはわかりやすくて便利なんですよね。。。
タイトルは悩み中です。笑

自分自身が、
海外での生活を通して、世界が広がって、
心が豊かになった!経験ができたことから、
島国の方々wに、旅行でも留学でも、外の世界を知って、他の国の文化と触れて色んな考え方を知る経験をたくさんしてほしいと思います。

その中でも「住む」という経験は、もっともっと深いものであると思うので、
「帰国子女」という言葉がなくなって
海外に行き来するのがもっと普通になって、
「同一」を求めるのではなく、
もっと自由に意見交換ができたり、
多種多様な考え方を受け入れられるような社会
になればいいな~。
(という想いは前からずっと持っているのですが、どう行動していいかわからないので、まずはブログを書いてみる、という試み中です。)

子どもがまだ小さいため、
最近の「帰国子女」事情は知らないので、
もしかしたら昔よりも帰国生が生きやすい世の中になっているのかもしれませんし、
そうであればそういう情報も教えて欲しいです🌟
私自身の経験談を書くことによって、
何かの参考になればと思っています☺
よろしくお願いします✨

 

コメント

えりか @アメリカNY駐在中

08:02

素敵なブログありがとうございます😊 私が通ってた中高は帰国子女(便宜上この表現使わせて下さい)が多く、皆英語や仏語堪能且つ自己表現が上手な子が多く、凄く羨ましかったのを思い出しました。帰国子女受験楽でいいなーと思ってました、すみません💦仲の良い子から話を聞くまでは、海外生活で苦労した事にまで考えが及んでませんでした。 今海外で子育てをする当事者の立場になって初めて、親子共に凄く大変なこと、不安が大きい事を知りました。何事においても相手の立場を慮る想像力、大事ですよね。子供にも伝えたいです。 SHIORIさんの 「同一」を求めるのではなく、 もっと自由に意見交換ができたり、 多種多様な考え方を受け入れられるような社会になればいいな~。 にめちゃくちゃ共感します。 空気を読む文化、暗黙の了解、忖度する文化、全部すたれればいいのに、と思います笑。 実際問題今後移民受け入れが進めば、きちんと言葉に出して伝える必要性が高まると思うんですよね。 TCK良い言葉ですよね!どんどん広めていきましょう♪

 

あさこ@アメリカ

14:05

とても興味深く読ませてもらいました😊 帰国子女。。。確かに、華やかなイメージがありますよね。 帰国子女のネイティブ英語などプラス面だけを見て羨ましいな〜なんて勝手に思っていましたが、いざ自分の子供が「帰国子女」というものになるのかもと考えると、その人の裏にきっとあったであろう苦労にやっと思いが至りました。 SHIORIさんのご経験・思いをシェアしてくださってありがとうございます! TCKという名称は良いなと思います。私も親・友人など身近なところから広めていきたいな〜

 

のりこ@アメリカ⇨本帰国済み

23:40

ご経験談、とても共感出来ました。私は帰国子女ではないのですが、高校の時の友達がイギリスからの帰国子女で…日本の学校に馴染むのに本当に苦労していました。まさにSHiORIさんが思われた、"みんなと何で同じにしなきゃいけないのか…"彼女もずっと悩んでいました。 同調圧力がことさら厳しい日本…これが戦後教育の賜物か?…って思うほど、まるで軍隊の様な教育に、ずっと疑問を持っていました。みんなと同じ様に出来なければ、先生から「もっと頑張らないと」…みんなと違うと「あなたおかしいんじゃない?」、LGBT🏳️‍🌈の考え方に致っては「気持ち悪い…」と、イジメの対象になってしまう… その考え方や感覚になって欲しくないので、海外で色々な違いを発見できる異国で暮らすメリットってこういう事かな?なんて思いますが、逆に帰国後は価値観のズレから大変な思いも…しますよね…改めて子供の本帰国後について考えさせられます! 子供達の進路はもちろん、自分達の帰る国の考え方、予想される対応など…帰国が近づいてきたら話しておくことが大切だな、と思いました