サザビー 「おいおい、どうなってんだ!!あべちゃん!!」

阿部   「・・・俺もわからん。」

サザビー 「あべちゃんがわからないって!!面談4時間もしてたじゃねぇーか。」

阿部   「ああ、まさかな。」

田中   「・・・僕、トイレいってき・・・」

サザビー 「ハウス!!田中!!」

田中   「・・・だれが担当するんですか!!」

阿部・サザビー「お前。」

田中   「・・・蛇の何とかってヤツじゃないですか!!」

サザビー 「蛇?お前なら、ブタだろ。」

田中   「ブーって、言っちゃったじゃないですか!!」

阿部   「なんだか、ノリノリだね。」


事務所は相変わらず、騒がしい。
この日、私は調査面談で、20代の女性からストーカー被害に関する相談を受けていた。
比較的綺麗な感じの女性であったが、非常に心身が消耗しているらしく、話す内容の時系列がバラバラであったり、突然話題が飛んでしまったりするので、話を聞き取るのに時間がかかった。

さらに、ストーカー被害の話の途中、軽い過呼吸状態となってしまい、落ち着かせるために、多少の心理療法を使った。

そのため、調査面談が4時間という長時間になってしまったのだ。

そして、調査依頼を受けるということになり、契約などを整え、事務所に戻ると、調査ファイルにある依頼者職業を見て、サザビーが意見したのだ。


「職業:女優」


サザビー 「聞いたことも、見た事もねぇーぞ。」

阿部   「・・・ギャグだろ。」

サザビー 「ギャグじゃねぇーだろ。さすがに。」

阿部   「・・・こういう場合は、事務所を通すのが筋だな。」



        続く



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