着物一枚、繭3000個
最近知りました。
着物一枚を作るために、お蚕さんの繭が3000個も使われていること。
3000匹のお蚕さんの命でできていること。
大事にすることはもちろん、着ることが重要。
見栄のために無駄死にさせてはいけない。
母から譲り受けた着物。
赤い総絞り。
私はこの子が大好き。
でも、着付けたことはない。
袖を通したことはある。
裄が短い。
そして、他より袖丈が長い赤い総絞り。
どう考えても普段着ではない。
裄を置いても、お嬢さんみたいで気が引ける。
譲り受けてから10年以上、この子に何もできていない。
私の着物熱は、今、沸々と沸き上がっている。
第一次きもの暮らしの時は考えもしなかった。
「長羽織に仕立て直したら良いのでは?」
しかし、この着物を買った呉服屋さんはもう無いらしい。
恐ろしいとは思ったが、全然付き合いの無い呉服屋さんに連絡をした。
私が助けを求めた呉服屋さんは、いつもショーウィンドウに季節の飾りつけをしていて、とにかく美しい。
仕立て直しの相場もわからない私に、丁寧にお話ししてくださった。
来年、相談に行く事になっている。
楽しみで仕方がない。
洋服を買うことに、甚だ興味がなくなってしまった。