アフリカ大陸で初開催となったワールドカップも、

スペインの初優勝で幕を閉じて。



スペインの優勝は…まあ、無難よね。

何かあるごとに「無敵艦隊」と言われ、期待されていたにもかかわらず、ずっと無冠だった彼ら。

この優勝で呪縛から解き放たれたんじゃないかな。

だから、どちらかといえば、これからのスペインが楽しみ。


だって今回は…チリ戦の、時間稼ぎの逃げのパス回しを見てしまったものだから。

手放しで「スペインはよかった!」なんて言えない。

ただ、ああいうことができるようになった、というのが、今までとは違うところなんだと思う。

テクニックはある。ポテンシャルもある。メンタリティだって弱くない。

だとすると…百戦錬磨、Del Bosque采配の勝利なのでしょう。


ただ、スペインを応援することはないけどね。

ポルトガルを応援している限りは。

今の若者の中には、そういう意識はあまりないけど、

それでも敵対心というか、劣等感というか…スペインに対して少なからず意識しているのは感じるから。

イベリア半島の国だから一緒、というのはちょっと違う。




ブラジルとアルゼンチンは…やっぱりあんなもの?

もっと勝ち進むと思っていたけどね。


ブラジルは勝つこと、そして見ていて楽しいことが求められる国だから、

Dungaのサッカーが受け入れられたのは、正直意外だった。

でも、それも結果を残していたからであって、

負けてしまっては、誰もフォローしないでしょう。


一方のアルゼンチンは、なんせMaradonaですから。

彼が率いていること、それが全て。

選手の方が受難かも…。




で、ポルトガル。


思ったほど悪くなかったけど、期待できる要素もなし。

そりゃ、個人的には、

予選でほとんど使われなかったFabioが本大会で出場したというのは、

なによりも嬉しかったけど。


Ronaldoは、自分でチャンスを作り出せるし、最後まで持っていけるけど、

やっぱり単発なんだよね。

流れを変えることはできるけど、その変えた流れを回りに波及させるのは無理。

クラブでは点が取れて、代表では取れない…って原因はここでしょ。

代表ではみんな、彼のフォローに回っちゃう。

彼が王様になっちゃう…それじゃだめなわけで。


第一、別に彼に得点力がなくたって、全然問題ないのよ、本来なら。

ただポルトガルは、どうしてもストライカーが出てこないから。



2ヶ月後にはもうユーロの予選が始まるけど。

Queirozは続投っぽい。

彼が辞めるとしても、後任を誰にすべきか分からないし。

将来的にはポルトガル代表監督になりたいと言っているMourinhoも、しばらくないだろうし、

…彼が監督になったら、勝てるけどつまらなくなるだろうし。


監督はそのままであっても、ゲームメイクができる選手は早急に見つけなきゃいけない。

Decoは2年後だと35だよ。

Tiagoだって何気に若くない…もう29だからね。

そしてストライカー…Liedson頼りじゃいけない。

この2つが揃わないと、ポルトガルと言えども勝つのは無理。期待もできない。

今のままじゃ、どうでもいいから試合が見たい!とは思えないもん。


ポルトガル戦の試合は全部録画して、

ポルトガルサッカー協会のファンクラブに入って、

マッチプログラムをいつも送ってもらっていた頃が本当に懐かしい…。




そして、不謹慎なことを言わせてもらうと。

日本代表が出ていないワールドカップが見たいです。

マスコミのばか騒ぎと、愛国心を振りかざして日本の応援を強制しようとする輩。

もううんざり!