ベンフィカ、とうとうエンパテっちゃいました。
アウェイとはいえ、相手は最下位のセトゥーバル。
両チームの得点はそれぞれアウト・ゴーロで、しかもペナルティ外すって…
今シーズン最低の試合じゃない?
いまやボロボロのスポルティングに付き合う必要はないのだよ。
ポルトもブラガも、今日の試合を落とすような失態は演じないだろうし、
自力優勝するためにはもう1つも落とせないのに。
今日も1日引きこもって、ずっとDVDを見てました。
そう、寺山修司の作品を、ひたすら延々と。
寺山修司、リアルタイムでは知りません。
競馬のCMに出てたかな…とか、演劇関係の話題で名前を聞いたことがあるかな、とか、
そんなものぐらいで。
2年半前、青森に旅行に行った時。
美術館に行ったら、彼の特別展をやっていて、その映像にくぎづけに。
長編映画も結構作っていて、彼らしいなっていうのは分かるんだけど、
私が好きなのは、実験映画と言われる初期の短編映画。
正直不可解で、何が言いたいのか凡人の私には全然分からなくて、
見るたびに考え込んでしまうのだけど。
唯一、その心がわかる気がするのが、この「二頭女」。
「影」が意味するのは何なんだろうか。
たがまわしをしている少女。少女が進む方向とは別の方へ向かう「影」。
座って本を読んでいる男。立ち去った後も、そこに居続ける「影」。
そして。
ベッドの上で愛し合う男女。途中、男は嫌気がさし、女から離れて煙草をふかし、新聞を読む。
女をそんな男の行動に悲しみとあきれた表情を浮かべる。
しかし、その部屋の壁には、いつまでも愛し合う男女の「影」。
「影」が意味するのは何なんだろうか。
過去の記憶なのか。
未来の願望なのか。
それを「過去」と受け取った私は、自分が抱く恋愛観と重ねて、
何とも説明がつかない気持ちになっていた。
初めて見た時から、もう何度も、何十回も見て考えたけど、正解は見つからない。
今日見ていても分からない。
ただ、改めて感じたのは、私は恋愛に悲観的だということだけ。
このまま眠るのはなんか嫌だな。
同じく幻想的だけどハッピーな、アメリでも見ようかな。