最近、仕事が忙しいので、ちゃんと料理できるのは週末のみ。
平日はいつもパスタやらうどんやら、簡単な料理ばかりです。
今日は久しぶりにクスクスでも作ろうかな…と思ってもみたんだけど、
引っ越して以来、クスクス鍋を荷物から出していなくて(いつ引っ越してきたんだという感じだけど…)
出すのも面倒だったので、冷蔵庫を開けて目についた、バカリャウを使うことにしました。
ちなみに、クスクスは専用鍋じゃなくても料理できるし、
専用鍋を使ってる人はほとんどいないと思うけど、
まあ、料理は雰囲気を味わう…というのもあるので、私には。
バカリャウはご存じのとおり、ポルトガルの国民食。
そのレシピは365以上だとか、1000以上とも言われているくらい。
私もポルトガルに行った時には必ず食べるし、
スーパーに行って、あの独特のにおいをかいで、
初めて「ポルトガルに来た」と思うくらい、大好きなの。
今日はバカリャウ・ア・ブラス(Bacalhau a Bras)。干し鱈の卵とじ。
バカリャウ料理では一番作る頻度が高い、お手軽料理です。
一番面倒なのは、バカリャウを水につけて塩を抜くことだけど、
この前ポルトガルで買ってきたのは、すでにある程度の大きさに割いてあるパック入りのものだったので、
一晩水につけなくても、いい感じで塩抜きできます。
ジャガイモを細切りにして、少し多めのオリーブオイルで揚げるように炒めて。
くし切りにした玉ねぎを炒め、食べやすい大きさに割いたバカリャウを加えて炒めて。
ジャガイモを戻して炒めて、溶いた卵を流しいれてとじて。
オリーブとコリアンダーを入れて出来上がり。
私は後片付けが嫌いなので、
同じお皿におかずとごはん(基本、玄米)を一緒に載せることが多いです。
いろいろなレシピを見ると、
ジャガイモは、完全にフライドポテトにして加えるものが多いけど、
私は揚げ上がる前の状態が好き。
料理が楽しいと思うのは、そんな感じで自分好みにアレンジできること。
「これが正解」ってのがないし、
自分がおいしい!って思ったら、それが成功でしょ。
食べながらいただいたのは、エストレマドゥーラ地方の赤ワイン。
よく、「肉料理に赤ワイン。魚料理には白ワイン。」というけど、バカリャウには赤ワインが定番。
繊維質の食べ物には赤ワイン、ということなので。
ただ、ポルトガル人は料理に合わせるのではなく、飲みたいものを飲むというのが基本。
ポルトガルワインの70%は赤だと言われるので、いつも赤を飲んでる人も多いです。
戻したバカリャウが残ってしまって、冷蔵保存したので、
ジャガイモもたくさんあるし、近いうちにPasteis de bacalhauを作ろうと思ってます。