少し前の話だけど。
私は日本人で、キリスト教徒ではないので、クリスマスメールとかは送らない。
友達、特に海外の友達から時々もらっても、私はいつもNew Yearメール。
だから、最近は友達もそれにあわせてくれる。
23日の日、久しぶりにクリスマスメールをもらった。
差出人は、以前にほんの少しの間だけ付き合っていたF。
最近全然連絡も取っていなくて、3年ぶりぐらいだろうか。
彼と知り合ったのは、もう5年近く前のこと。
当時、私は大好きなサッカークラブのファンサイトを作っていた。
(今は放置状態だから、まだ残っていることは残っているけど更新していない。)
日本ではマイナーなクラブなので、日本人が作っているサイトはかなり珍しかったはず。
それを見つけてメールをくれたのがそもそものきっかけ。
彼は当初、男性が作っていると思っていたらしく、私が返事を送ったら、
「日本人女性のファンがいるなんて思わなかった」
と、かなり衝撃的だったらしい。
(英語と違って、男性か女性かで言葉が変わってくるからね…)
彼は当時、あるプログラムに参加するために来日していた。
向こうは日本語を使いたい、というのと、ポルトガル語も話せる、ということがあり、
そして私はネイティブの人と直接話ができるチャンス!とばかりに、
その後、毎日のようにメールのやり取りをし、いつの間にか会うようになっていた。
彼は私よりも背が低かったけど、
顔はイタリア人F1ドライバーの、ジャンカルロ・フィジケラに似ていて、かなり私好みだった。
また、フランス育ちでフランス語もネイティブ並みだったから、フランス語も教えてもらえるかも…とか、
(思えばフランス語を勉強しようと思い始めたのはこの頃からだ。)
その上、当時私が好きだったサッカー選手と同郷で、彼のいとことその選手が親友らしく、
「仲良くなって会わせてもらおう」という打算的な気持ちもあった。
前にも書いたけれど、私は外国人とはシリアスな関係にはならないようにしていたので、
付き合うとはいっても、軽いもの。
彼らが求めているのは、日本にいる間だけの恋人代わりになる女性だと割り切っていたので、
決して深入りすることなく本気にならず、私も楽しんでいた。
結局彼はそのプログラム終了と同時に帰国。
彼の帰国直後は結構寂しくて、もしかしたら本気になってしまったのか、とも思ったけど、
夏休みに遊びに行った時、一緒に過ごしても特別な感情は沸いてこなかった。
その後、彼はフランスへ。
しばらくはメールのやり取りをしていたけど、それもいつの間にかしなくなってしまった。
そんな彼からのメールだったので、思わず
「久しぶりだね、元気? でもどうしたの?突然メールが来たから驚いちゃったよ。」
と、そっけない返事になってしまった。
でも、すぐに返事をくれたので、なんだかメッセンジャー状態に。
「いや、アドレスを見つけて、なんだか懐かしくなっちゃって。仕事はどうしたの?」
「嫌々ながら、まだ続けてるよ。辞めるきっかけもなくて。そっちは?フランスにいるの?」
「ううん、戻ったよ。いつこっちに来る?」
「今年も旅行したんだよ。来年はまだわからない。日本には来ないの?」
「行きたいとは思ってるんだけど。日本が懐かしいしね。でも来年行けるかどうか…。
仕事で行ければいいなと思ってるんだ。
こっちに来ることがあったら連絡してよ。」
「そうだね。そっちも日本に来ることになったら教えてね。」
他愛もない、社交辞令的なものだったけど、久しぶりに心が温かくなった。
日本に来てくれて、また遊べるといいなぁ…。