サンタマリアの街中を歩いていると、あちらこちらである言葉を目にしていた。
カーボヴェルデ全体のキャッチフレーズなのかどうかはわからないけど…
それは
No Stress!!!
「ストレスなど感じず、自分の気持ちに素直になって気ままにいこうよ」
ということらしいのだけど、
カーボヴェルデ人は何かにつけ、この言葉を口にする。
例えば、ナンパをするときも。
昼間、街中を歩いていてももちろん声をかけられるけど、
夜、ご飯を食べた後にカーボヴェルデの音楽を聴きながら飲みたいな~なんて思い、
(カーボヴェルデの音楽は、Cesaria EvoraのMornaとか、Funanaというダンスミュージックが有名)
そういうお店に行ってしまうと、入れ替わり立ち代わりおにーさんたちが声をかけてくる。
最初は「何処から来たの?」なんて、当たり障りのない会話であっても、最後には必ず、
「このあとどう?」
となる。
まあ、1人で行ってるんだから、それが目的だと思われても仕方ないのかもしれない。
(「カーボヴェルデの男性はとにかく熱いから、イタリア人女性はそれを求めてくるんだよ」などという人もいた)
私の場合、海外では日本で以上に堅くなるので基本的には応じないし、今回も応じなかったけど、かなりしつこい。
「何で? 黒人嫌い?」
(いや、嫌いなわけじゃない。私好みだったら別だけど)
「カーボヴェルデの男に興味ない?」
(あんたが日本人に興味津々なのは見ればわかるけど)
「なに躊躇ってるの?バカンスなんでしょ。No Stress!」
とにかくうるさくて、
「気分悪い!帰る!」
とホテルに帰り、翌日からは行かなくなってしまった。
とにかく何処でも誰でも言うものだから、最後には、
あんたのその言葉が、私にはストレスになるんだ!!!
と叫びたくなってしまう状態。
でも、それって私だけかな…と思っていたら、そうでもないらしく。
ホテルから空港へ向かうバスで一緒になったポルトガル人が、
「あのNo Stressってなんなのかしらね。うるさくてうるさくて、うんざりしちゃったわ」
と言っていたので、
「よかった~、わたしもそうなの~」
と盛り上がってしまった。
まあ、いい言葉だとは思うのよ。
バカンスで来ているんだし。のんびりするためにいるんだし。
でも、度を越すとうっとうしくなるのは事実。
まあ、一度経験しているので、次に行くときはもう慣れて気にならなくなるでしょう。
載せられそうなので、サンタマリアの海の写真を。
天気はあまりよくなかった(いつも薄曇りだった)ので、あまり明るくはないのだけど
(そのくせ紫外線はめちゃくちゃ強い)