ちゃお~~~みなさん
今日は、私が暮らすトスカーナの超地元グルメを一つご紹介しましょう。
この地域では、古い昔から、農家で豚を飼育し、その肉に塩を加えて生ハム・サラミなどの
保存食に仕上げるという伝統的な食文化が存在します。
でも、今ではそんな農家も時代の移り変わりと共にだんだん減少してきている中、
伝統食文化を守リ続けている在る農家が、私の暮らす町から20kmほどの田舎に住んでいます。
その農家の長はグイードさん。彼の農場では、豚は豚でもただの豚とは違う・・・・地元の人々から
我らのトスカーナが誇る生粋の地元グルメと称される「チンタ・セネーゼ」という豚を飼育しているのであります。
このチンタ・セネーゼ・・・。シエナ地方の田舎で生まれた、とってもアンティークな古種の豚。
在る説によると、ローマ時代から既に飼育されていたといわれますが、記録となると、中世時代の1300年代頃に、彼らの確かなる存在記録が残されている・・・とのこと。
そんな長い時代存在しているこの豚・・も、かつては外来種の輸入により過去には、絶滅の危機に直面したこともあるとのこと。
それゆえ、地元の人々からは、幻の豚といわれるほと珍重されるグルメであることも事実であります。
そんなチンタ・セネーゼ・・・に、昨日グイードさんの農場で・・
出会いましたぁ・・・・ちょっと感動してしまったほど。というのも、なかなか生で彼らの姿を
見るチャンスってなかなかないので・・・。
黒っぽい毛に覆われている中、「白い帯・ベルト」(=これがチンタの意)模様が在るのが特徴だとか。
傍で見ていても、全然クサクなかったのが意外だったけど。
野外飼育しているので、一日中歩き回っている彼ら・・・。そのため、肉の脂肪部分が少ないことと、
少し赤味が濃いことも、普通の豚との違いだという説明がありました。
自然環境にも丈夫でつよいので、特に飼育に関して手間もかからないことがメリットだとも。
グイードさん一家が作る自家製のエキストラ・ヴァージンオイルのお味見コーナーに行き、
なみなみとお皿に注がれたオイルに、小さくちぎったパンをたっぷりしみ込ませて・・・一口でほお張る
スタイルでご賞味タイム・・・。
それプラス、自家製のヴィーノ・ロッソ付きで。サン・ジョヴェーゼのブドウから造られたトスカーナのロッソ。(I.G.P.)
最高に美味しかった~ しみ込むようでしたよぉ~
飲み干す前に一枚シャッターを。うっかり忘れそうになったけど・・よかった。
チンタ・セネーゼの肉料理(生ハム・サラミ類はもちろん)とピッタリ相性があう・・と。
付けられた名前も「チンタ」。
グイードさん一家の自家製エキストラ・ヴァージンオイル。
深い緑色と鼻の奥まで刺激する香ばし香りに・・・食欲をそそられそう・・・。
最大5リットルまでが一般向けの販売量。
イタリア料理に欠かせない・・・そして、トスカーナの大地の恵みのエキストラ・ヴァージンオイル。
塊のチンタ・セネーゼの生ハムを、その場でスライスしてもらったもの・・・。
最高の味をご賞味することができるとっておきのスタイル・・・。
この一枚を一口ほお張ったら・・・・それはそれはすぐ美味しさの虜になってしまうかも・・・ね。
(少なくとも私はもちろんその一人・・。)
いつかイタリア・トスカーナに来られる機会がございましたら、是非一度チンタ・セネーゼの
こんな生粋のグルメを味わってみて下さい。本当・・・お勧めです。
それプラストスカーナのヴィーノ・ロッソ(赤ワイン)付きで・・・。
名前は日本でまだ知られてないようなものでも、とびきり美味しい一杯のワインに、きっと出会えるに違いないから・・・。
イタリア人のワイン愛飲家達の口癖「真に美味しいワインは、名も知れぬような小さなワイン蔵から生まれる」・・・と。
田舎道の脇に建つ一本の糸杉。
トスカーナのシンボル。