ちゃお~~みなさん
早速ですが、今日は朝からつぶやきたい気持ちでいる私・・・。
一昨日起こった地震により、ほぼ壊滅的な被害を受けた多くの町々。
そして、幸運にも助かったものの、住んでいた自宅が全壊・半壊となり避難生活を余儀なくされ、災害救助隊によって組み立てられたテントに身を寄せることになった多くの被災者達・・・その数はおよそ15000人に上っている。
この度の地震で受けたそんな大きく深い傷の痛みをヒシヒシと感じている最中のこのお国・・・。
このように、まだまだ非常事態が続いている中、特にその痛みを誰よりも深く強く感じている
被災者達や再建・復興のために、ゼロからの出発を余儀なくされた震源地付近の町々を救援するべく、
確固たる救援対策の発案・その実行に最大限努めるという見解が、昨日モンティ首相から発表された。
一瞬のうちに全てを失い、呆然と放心状態に陥り、今も続く余震への恐怖と立ち向かっている被災者が
一番恐れていることは「国から見放されること」だと・・インタビューに答えていたのが印象的でした。
この言葉には本心を語っていると思えた。私ももはや10年以上このお国に暮らす故、在る程度のことは
想像がつくから。とにかく何か起こると、たとえそれがお国の非常事態に相当することであっても、
「素早く行動に移す」ということが欠けてるというか、その一歩を踏み出すのがいつになるのか・・・・
さてそんな中、既に出始めていた批判をかわし、波消ししようと考えたのかはだけど、
昨日モンティ首相から発表された救援対策なるのもが、なんとも的外れだという議論が早くも
マスコミを通してなされている今日。
というのも、今の政府は「早急の必要な救援を」という自らの発言に責任を持つためか、庶民に更なる「増税」を課すことによって入ってくるお金を救援に役立てるという思い付き・・・。
「崩壊した建物の破片にも税金を課す」という一面記事のタイトル。
「ブッフォン(イタリアサッカー界で有名なゴールキーパー)がモンティを阻止」という
コメント付きの風刺画に、思わずフッと笑いが出そうになった私・・・。
ボールにモンティの顔がデザインされてるとこが、またユーモアたっぷりでインパクトあり、ですねぇ・・。
早くも今日からガソリンに付加価値税が課され、更なる値上げの実施・・・。
とにかく「増税」一本やりの対策法案しか考えられない現政府への批判の嵐・・・・が吹き荒れている気配。
だって、これじゃあ誰よりも一番助けを必要としている被災者までも巻き込込むおそれあり・・・という
信じられない事態が発生しかねないと・・・ある新聞記事を目にした私。
もしそんなことになれば、今弱者の立場にある被災者が、それこそ
「泣きっ面に蜂」状態になりかねない・・・。
イタリアにもあります・・・
これに相当する諺「Un male tira l`altro」(=一つの不幸がまた別の不幸を招く)
新たなる増税によりインフラ、消費落ち込み・・・・などその背後で引き起こされるであろう様々な負の連鎖が与える影響を考慮してるのか・・・・というジャーナリストのオピニオンもそれなりに的をついているなぁと。
「こんな思いつきの対策じゃあダメだ」 「別の手段が必ずあるはず」という
あるジャーナリストのオピニオンに同感を抱く人達も、きっと相当いるはず・・・。