Ciaoooo a tutti,
こちらイタリアでは、昨日の未明に起きた強い地震に関するニュースが、今朝もずっとテレビで
報道されています。
イタリア北部・エミーリア・ロマーニャ州のFerrara近郊を震源とする強い地震の発生・・・。
M6.0の強い揺れに襲われ、もろくも一瞬にして倒壊した多くの建物の無残な姿を、
我々の目にくっきりと焼き付けさせている最中・・・。
震源地の周辺の町々では、特に歴史的文化遺産や、アンティークな教会の数々が存在する旧市街地の、倒壊による大きな被害の実態が次々と明らかになってきていて・・・。
揺れによって自宅が全半壊したり、あるいはまだ何とか持ちこたえているものの、壁のあちこちに大きな亀裂が走り、もはやそこに住み続けるのは無理だろう・・・・という状態になって、途方に暮れる多くの
被災者の方々の恐怖に慄く姿に心が痛む思いがします。
また、犠牲となった人達の中には、地震が起きたとき夜勤の最中におり、逃げ出す間もなく崩れてきた屋根の下敷きとなった・・・という何とも痛ましい事実に、ご冥福をお祈りしたい気持ちになります。
レンガ造りの建物は、やはりこのような強い地震の揺れに襲われると、もろくも崩れ去るということを、
改めて思い知らされたという感じで、怖い・・・です。
今朝発行された新聞「La Nazione」紙の一面。
ひと際大きく書かれた「恐怖の時間」というタイトルと、一瞬にして半壊した
歴史的文化遺産の無残な姿が、改めて、地震の恐怖を物語っているような感じ。
(これは、震源地付近に在る Fiale Emiliaという町のシンボル「La torre dell`orologio」
(=時計の塔)。12世紀に建てられた貴重な文化遺産の塔。
この街に住む人々が長年ずっと誇りに思ってきた大切な財産であった・・・)
この3枚の写真は、「時計の塔」の地震前→第1回目の決定的となった強い揺れの後→その後も続く余震
によって跡形もなく崩れ落ちた姿・・・。
イタリア中に、今回起きたショッキングな地震の被害のありさまをリアルに物語る象徴的存在と
なった感が。
この前でリポートしていた記者の口から「まるで爆弾が落とされたようだ」とコメントされていたのが
印象的で・・・
地震から一夜明け、依然として余震も頻繁に続く中・・・必要な救援と非常事態が続く被災地を助ける絆の輪がイタリア各地から寄せられ始めているよう・・・。
天災だけは、どうすることもできないけど、起きてしまった以上、今後いち早く復興に向けて
国が動き出すように願って止まない気持ち・・・。