❶モテキ
人生初の“モテ期”に翻弄されまくり!美女四人に迫られる草食系男子、真の恋愛成就なるか?
大根仁監督による恋愛映画で、
2010年に放送されたテレビドラマ版から一年後のストーリーを、
原作者久保ミツロウが書き下ろした完全オリジナル作品です。
主演はドラマ版と同じく森山未來が務め、
主人公の藤本幸世を翻弄する四人の美女は長澤まさみ、
麻生久美子、仲里依紗、真木よう子という豪華キャスト!
四人の中の誰と“真の恋愛”を探し当てるのかも、観ていてドキドキハラハラする展開で楽しめますが、何より特徴的ななのは、楽曲の使い方!
ドラマ同様に「モテ曲」として挿入されている曲は誰もが知っている失恋・恋愛ソングです。
特に印象的だったのは大江千里の「格好悪いふられ方」や橘いずみの「失格」の演出!
幸世がこっぴどくふられた時に絶妙なタイミングで流れ、哀しい笑いを誘います。
“モテ期”という言葉をブーム化した作品!
2008年から2010年までイブニングで連載された恋愛漫画で、
2010年にテレビドラマ化、翌2011年に映画化されました。
単行本は全4巻+4.5巻で、本編4巻と番外編とインタビュー・対談を収録した
4.5巻が刊行されています。
2010年の新語・流行語大賞では“モテキ”という言葉がノミネートされ、
人生でやたらとモテ始める期間を「モテ期」と呼ぶのがブームにもなりました。
❷俺物語!!
河合勇人監督によるラブコメ映画で
、アルコ作画・河原和音原作の漫画「俺物語!!」の映画化作品です。
主演は鈴木亮平、永野芽郁、坂口健太郎で、
主人公の質実剛健な男子高校生・剛田猛男、彼がひとめぼれする可憐な大和凛子、
猛男の幼馴染でクールなイケメン・砂川誠の三人をそれぞれ演じています。
「変態仮面」などでも鈴木亮平のなりきり演技は評価が高く、
この作品でもビジュアルから似せてキャラクターに近づこうとする努力がうかがわれ、
最近の漫画原作映画の到達点=再現率の高さを身をもって表現しています。
ラブコメ漫画の新境地を切り開く一作!
2012年から別冊マーガレットに連載中の少女漫画で、
2016年2月の時点で11巻が既刊となっています。
映画公開の2015年にはテレビアニメ化もされています!
ブサイクだけど同性にはモテモテの仁義に熱い“男の中の男”・剛田猛男のような
キャラクターは今までにも存在しましたが、彼が主人公になって、
しかも可憐な少女との恋を相思相愛にもっていくという内容は、
ラブコメ界に新風を吹き込んだのではないでしょうか?
❸脳内ポイズンベリー
「インサイド・ヘッド」の日本ラブコメ版!
脳内で繰り広げられる“恋愛会議”!
佐藤祐市監督によるラブコメ映画で、
水城せとなの恋愛漫画「脳内ポイズンベリー」の映画化作品です。
主演は真木よう子で主人公の櫻井いちこを演じているほか、
彼女の頭の中で“脳内会議”を始める五人の人格を、
西島秀俊、神木隆之介、吉田羊、桜田ひより、浅野和之が演じています。
また、いちこを取り巻く二人の男性・若くて奔放な早乙女亮を古川雄輝、
堅実で理性的な越智を成河が演じています。
吉田羊はこの作品で第40回報知映画賞・第58回ブルーリボン賞で
助演女優賞を受賞しています。
主題歌はクリープハイプの「愛の点滅」が使用されました。
どっちが先かはこの際置いておいて!
この作品は「インサイド・ヘッド」を彷彿させる設定ですが、
原作漫画は2010年から2015年までCocohanaに連載された作品。
この際、どちらが先かという論議は置いておいて、
どちらの作品もそれぞれの良さを認めて楽しみたいものですね!
大きな違いと言えば、
やはりいちこの“脳内会議”は大事な決定をそれぞれの感情というより人間の行動原理に
従って擬人化されている点でしょうか。
「ポジティブ」「ネガティブ」「衝動」「記憶」「理性」この五つのどれが欠けても
人間はうまく行動できません!
特に恋愛においては、どれも重要で大事なものです。
いちこがそうだったように、人間の本能が“脳内会議”を無視して動き出す時こそが、恋愛行動の本質かもしれませんね。
❹ホタルノヒカリ
恋愛放棄の“干物女”が主人公!
20代半ばで恋愛をあきらめた女に“春”は来るのか!?
吉野洋監督によるラブコメ映画で、
ひうらさとるの漫画「ホタルノヒカリ」をテレビドラマ化した作品の続編となる映画化作品です。
2007年に「ホタルノヒカリ」、2012年に「ホタルノヒカリ2」と2シーズン続いた人気ドラマで、
映画版でもドラマ版からの出演者・スタッフが継続されています。
主人公の“干物女”雨宮蛍を綾瀬はるか、
蛍とひょんなことから同居するはめになる
彼女の上司・高野誠一を藤木直人が演じています。
映画版ではドラマ版の続きが描かれ、
ついに結婚にこぎ着けた蛍と高野部長が新婚旅行でローマを訪れ、
トラブルに巻き込まれる様子をコミカルに描いています。
まずはドラマを!そして漫画の続編も!
原作の漫画は2004年から2009年にKissで連載され、全15巻で完結していますが、
2014年からは同誌で新章となる「ホタルノヒカリSP」も連載されています。
外では社会人としてインテリア事業部でバリバリ働き、
休日の家ではゴロゴロしている主人公の蛍ですが、
ロンドン帰りのデザイナー・手嶋マコトに久方ぶりの恋をして、
高野部長の助言で付き合うようになります。
しかしその後も“干物”っぷりは衰えず、高野部長との恋に発展していく過程でも、
相変わらずのぐうたらぶりに思わず親近感と笑いがこみ上げます!
❺海月姫
オタク少女の恋!おしゃれ女装男子と堅物兄との三角関係?がシュールな新感覚ラブコメ!
川村泰祐監督によるコメディ映画で、
オタク女子が集まる下宿“天水館”を舞台とした東村アキコのラブコメ漫画「海月姫」の
映画化作品です。
2010年にはフジテレビ「ノイタミナ」枠でのテレビアニメ化もされました。
クラゲオタクの主人公・倉下月海を能年玲奈が、
月海をいろいろ助けることになる女装美男子・鯉淵蔵之介を菅田将暉、
その兄で政治家秘書の鯉淵修を長谷川博己が演じ、微妙な三角関係を展開していきます。
月海は蔵之介に美しくメイクアップされ、
修と出会って実はお互いにひとめぼれするのですが、
あまりにも不器用な二人の恋はなかなか発展しません…
そんな二人を見てやきもきする蔵之介にも注目です!
また、天水館の月海のオタク仲間たちで「男を必要としない人生」を掲げおしゃれは敵!
と考える“尼~ず”の面々を池脇千鶴、太田莉菜、篠原ともえ、アジアンの馬場園梓が、
それぞれ印象的なキャラクターに扮しています。
女装美男子の弟と童貞エリートの兄…どちらを選ぶ!?
2008年からKissに不定期連載中のラブコメ漫画で、
単行本は2015年9月の時点で15巻が既刊となっています。
主人公・月海の「自分は醜い」という自虐的コンプレックスと、
その逆に女装とそのファッションで社会的規範に挑戦している蔵之介とのギャップが、
シュールな笑いを生んでいる作品です。
大物政治家の愛人を母に持つ蔵之介と、
その腹違いの兄・修の二人の対比もさることながら、“尼~ず”たちのキャラ立ちっぷりには、
かなりのインパクトがあります。
人気漫画家ならではの不定期連載ですが、続きが気になる作品の一つです!
ラブストーリー映画を観ると頑張ろうと思える!
以上、洋画と邦画を含めて、おすすめのラブストーリー作品を紹介させていただきました!
まだ始まったばかりの新生活ですが、この機会にラブストーリー映画を見て、
新しい恋愛を始めてみませんか?
それでは素敵な1日を、、、