(睦)······
ガレージメーカーの存在って大きいですか?
(幻)……
考え方によります。個人の発想が元になったあのスワンも、ガレージメーカーが生んだ作品となります。創業時はガレージメーカーだったという歴史を持つ大手メーカーも多いです。
> げんちゃんが推すガレージメーカーはありますか?
にいにいさんの話からですが、東京の武蔵野にアパートの一室みたいな会社があって (現在は不明です) 、木村順二さんという人が興されたメーカーの製品が凄いと言っていました。発想もびっくりしますが、大手では作って発売しても、元が取れるかどうか分からないレヴェルだと言っていました。
> へぇ。
ご多分に漏れず、海外でよく売れたみたいです。極端にユニークなものは日本のマニアは避けがちです。
> 良かったのですか?
腰が百回抜けるくらい良かったらしいです。
・・・ここからちょっと自慢モードに入りますけど・・・
にいにいさんは第一作のアンプが発売された頃に、武蔵野市まで泊まり掛けで訪問に行ってるんです。
> はい?
お会いして話を伺いたかったらしいです。小さな研究室みたいな部屋で、部品や工具やテストに使う剥き出しの製品みたいなのがあって、視聴用のスピーカーはごくふつうのホワイトの英国のものでした。
木村さんには確固としたポリシーがあって・・・詳しくは語りませんけど・・・認めてくれる人や代理店を増やすことができて、結果、成功を齎したのですから、にいにいさんは喜んでいました。
他にも、ラックスマンで真空管アンプを作っていた人にもしょっちゅう会いにいっていました。
・・・自慢モードはここまでにします・・・
ガレージメーカーのいいところは、最終的に高価になっても、妥協をできるだけなくして、自分の納得がいくまで改良したりして市場に出せることです。市場に出すためにもお金が要ります。代理店や特約店がないと、却々置いてもらえませんし。デメリットは、誰にも振り向かれなかったら、それで終わっちゃうことです。ブランドそのものが知られていない場合が殆どですから。
> 営業は大切だということですね?
商品の魅力はもっと大切です。