《凄く久しぶりにオーディオのお話しです。他のお話しもあります》


(睦)······
要するに、予算内でいい音だと感心できたセットをそのまま買って、自宅などに置いてみるというのが基本ですか?


(幻)……
ファンダメンタルはそこです。それと、正しい(←)アドヴァイスのできる先達がいればいいですね。


もう一つ言いますと、お店などで試聴させていただいた時の条件や環境と、自室のそれらが乖離していると、良さは再現されません。お店はエアヴォリューが大きいですし、電源事情も違う場合があります。またそこで聴く音量はかなり大きいです。自室で音量を絞ると、欠点ばかり耳に付くこともあります。
以前も言いましたけど、お風呂上がりに真空管アンプに灯を入れて、書斎のテーブルで書き物をしながら、小音量でリラックスして聴きたいのなら、それに向いたシステムを選ばないと意味がありません。
幾ら性能が良くて評判が高くても、そんなところへB&Wの云百万円を持ってきても意味がありません。


> うんうん。


> ___でも、お金があればなにをしてもいいんでしょう?


そうですね。
構いません。人からはびっくりされるでしょうが、当の本人はそれも自慢になる訳ですから大丈夫でしょう。


> どうしてメーカーの開発者やオーディオ・マニアの人は男性が多いの?


そうですねえ。下手に言うと差別だと言われますから、ここでは控えておきます。


> でも、現実は現実として認めて分析しないと。


そうなんですが、そこに関しては、オーディオ評論家さんたちですら、公には語って来られなかったと思うんです。


> しかし、ジェンダーに構わず楽しめる趣味にしたら、オーディオ人口が増えると思うのよ。


女性だからピンクやイエローを好むとは言えなくなりましたが、そういう色合いの可愛いハイエンドアンプやスピーカーが数少ないのはなぜか? ということですよ。
一般家電ももっとカラフルにすればいいのにと思ってるんですけど。


> ヨーロッパへ行けば、日本とは色遣いが全く違いますよね?


___この話はオーディオから離れますけど、どちらがいいとか悪いの話ではなく、例えば、日本人は凡そ回りと同じだと安心する国民性です。特にヨーロッパの文化(米大陸へ文化を運びましたから、結局、米国もそうです)は他人と違うことが当たり前で、違うことで個性をアピールしてきた文化です。


ひと言で言えば簡単ですが、長い間にはエグい歴史も引き摺ってきてもいるんですが。
それに、地続きの小国が仲良く暮らしていくためには、先ず相手との違いをお互いに認めなくては話になりません。
その違いは今もやはり続いているんじゃないでしょうかね?


> 日本は鎖国政策で200年も遅れを取ったということですか?


みっき、そう言い切るのは大きな間違いです。一概にそうとは言えませんよ。歴史はそんなに1つのファクターだけで決め付けていくと、とんでもない過ちを犯します。





> げんちゃん、優生保護法のことについてはどうなの?


優生保護法は間違った法律でした。あの法律を作ったこと自体間違っていたと最高裁判所の検事全員の意見が一致しました。
その通りだと思います。


しかし、あの法律ができた当時、それでもそれが当たり前だと感じていた国民もたくさんいた訳です。別に時代背景を考えて情状の余地があるなどとはこれっぽっちも思いません。
しかし、他にも人権蹂躙の最たる、謂わば完全悪とされるようなことも、それが間違っているという流れを作れないというケースは、優生保護法の件に限らず存在していたこともありますし、今も存在していると思います。
優生保護法の問題は、それを国民の代表者たる代議士の話し合う国会で決めて、法律として運用し続けたという事実は、どう償っても償い切れるものではありません。
不妊手術は最大限に人権(人としての尊厳)を蹂躙する行為です。だから、今回の判決も当然なのですが、じゃあ、他に人権を蹂躙され続けている人はいないのかというと、決してそうではありません。具体的に挙げるまでもなく、日の目を見ないところにも、そうして苦しんでいる人はたくさんおられると思います(世界レヴェルで。文化の違いを越えて)。
彼らに光を当てられないのは、メディアの弱体化が原因だと思っていますけと。


そういう人たちを論壇に上げて、抱えている問題の解決を図っていくのは或る意味、ジャーナリストの使命です。
ではこれから将来、同じように人権を軽んじるようなことをなくしていくためには、どうすればいいと思いますか? みっき?


> わたくしに言えることはひとつしか見付かりません。


なんですか?


> 第一歩は、無関心や無視をやめることかな?



🌷🌷





✻ Mikki & Gentschi ✻