(睦)······
げんちゃん、今夜も頭になにか被って寝てほしいの。人相がこわいから。
(幻)······
今日は昨日より疲れていますから、なにも被ったりせずに寝かせてください。
> いいわよ。今日は気温も湿度もとても高かったから、朝からエアリズム®を穿いてなかったの、。
神戸までノーパンで行ったん? また?
> にいにいはこの形のまま、ずっと肩車してくれてたのよ?
聞き及んでおります。みっきが15歳の高校生ではなく、3歳の女子だったと思い込む努力を続けています。
> そんなところに努力を傾けるから、肝腎な努力が足りなくなるの。
> げんちゃんは、わたくしが毎日肩車されて歩いていたことと、カエルちゃんのお姫さま抱っこを先取りされたことと、どちらが嫉妬する?
訊かないでください!
> にいにいは、音大の女子学生さんを肩車するパフォーマンスをやったわよ。現代的なパフォーマンスで、演出家の付けた演出よ。
レオタードの人を持ち上げるやつですよね? 背筋が強かったのですね?
> ううん、担ぎ上げるコツを知っていただけなの。本番でぎっくり腰になったら目も当てられないでしょう?
本番はどこで?
> 天満橋の大阪府立労働センター大ホールよ。
『飛んで 孫悟空』を上演したとこ?
> 舞台は別だけど、実質同じといってもいいわ。
にいにい、練習期間にちょっとうつがひどくなって欠席してしまって (駄目なことです。チーム・プレイですから) 、次に練習に参加した時に、自閉症って呼ばれたのよ。「自閉症が来た」とかって。
> いじめじゃないの!!
にいにいは真面目ですから、要求されたことはできる限りやったみたいです。自閉症などと揶揄されたら、肩車であろうがお姫さま抱っこであろうが、演技にかける気持ちは前向きにはならなかったでしょうね。
親戚からも自閉症って言われていましたし。その時代、きっと自閉症という言葉が流行ってたのですよ。
> 逃げ道なかったのですかね?
なかったみたいですね。
おばあさまはそこに割って入れる立場になかったし、生みの母親は亡くなっていたでしょう? にいにい本人ももう少し気楽に付き合えたら良かったんでしょうけど、上手く生きられないからそんな風になっちゃったのですよ。
> にいにいから、父親や親戚から自閉症とかもっとひどい差別用語で呼ばれた話は何度か聞いてるわ。
こうした暗い話の自己開示を続けることで、例えばカエルちゃんも距離を取るようになって当然だと思うんです。過去の自慢話ならまだ聴いていられると思いますが、こんな話は聴いてくださっているヒトの心まで傷めないでしょうか?
負け惜しみで言いますけど、にいにいはまだまだ話したいことがあったみたいで、そういう意味では、まだミステリーな人間だったのです。
しかし、こんな自己開示はヒトの心を遠ざけますから、仮に恋愛をやり直せても、ここまで開示してしまえば、映画のハエ男と同じ運命になるのかなと。
> 例えば推し子?
いえ、僕の本命はカエルちゃんです。しかし、カエルちゃんを好きなのに、とうして明るくて未来を向いた話題を提供できないのか、これは積極的な攻撃ではないと自覚してるんだけど、自分でも分かりません。
前回のカウンセリングで、初めて過去の事を語ったんですよ。
> そうなのね?
カウンセラーさん、吃驚されていました。でも聴けて良かったとも言っていただけました。
> ギャップを見せたのね?笑
いえ、他人に話したくない過去は、だれにでもあるということを確認されたたけでしょう。カウンセラーとクライアントの関係ですから。ギャップ萌えなどと別世界の関係です。
> げんちゃんは、自分のアイデンティティーを確立し始めて、過去も将来もそのまま受け容れられるようになりつつあると思ってるって、少し前に丸っきりそのまま書いたのよ。ここに。
はい。
過去は確定していますから、幾らでも語られます。
> まあ、そうね。事実だわ。
弱音を吐きますが、独りではおろせない重たい荷物があるんです。多分、どんなひとにもあると思います。
パートナーとお互いの荷物を担いだままでも前を向ける生き方ができる筈だと思っています。
でも、当然ながら、そこには「一緒に頑張る」という共通の意思が必要でしょう?
だが、それは口先の約束では済みませんよね?
しかし、10㌔㌘のお米の袋も、ふたりで持てばひとり5㌔㌘になりますし、10人で持てばひとり1㌔㌘になります。
好き・きらいや、愛や恋も大切ですが、シェアの気持ちがないと、きっと上手くいきません。
>げんちゃん、 今、未来を語れと言われたら、
敗血症に注意する。
ことよ。
確かにそうですね。笑
🌷🌷
✻ Mikki & Gentschi ✻