《週末恒例 (気紛れ?) オーディオばなし》


(睦)······低音を受け持つウーファーは大口径の方が遠くまでたくさんの低音が届くのよね? それじゃあ、B&Wさんの高級機は、どうして中くらいの口径のウーファー2つにしたんですか?


(幻)······
B&Wさんの高級機は僕の脳の中に住んでいないんで、全然分かりません。
基本的なこととして、バッフルの面積を減らす、回折効果を減らす、低音の歪を減らして純度を上げる、アンプにウルトラ級のものを持ってこなくても、スピード感のある低音域を得られるとかかな?
僕は莫迦ですから分からないですよ。


・マトリックス・シリーズの頃の音とは、全然違いますね?


はい、違いますね?
みっきはどちらが耳に優しいですか?


・そういう質問が来るとは思わなかったです。


FM放送を長時間流しておいて、湯舟に浸かっているみたいに気持ち良く、しかも聴き疲れしないというスピーカー、そういう基準で選択することも全然オーケーです。
F特(周波数特性)を追求しても、20㌹近辺の超低音を高いレヴェルで長時間聞いていたら、逃げたくなるくらい気分が悪くなりますし、FM放送は元々16㌔㌹より上の帯域はカットされています。
にいにいさんは、聴力を測っても上も下もそんなに聞き取れない人だったんです。でも、低音も高音も楽しんでいました。測定上では超ワイドレンジな耳じゃなかったから、逆に楽しめたのかも知れないですね?


出せばいいとか、出りゃいいとか、聞こえ
ればいいとか、そのレヴェルの話を日がな1日続けたかったら、メーカーの研究員になった方がいいです。


みっきが好きなシアター・システムも、上も下も出ていません。でもいい音でしょう?


16㌹〜100㌔㌹までフラットに再生するヘッドフォンを着けて、録音エンジニアやDJなどをやっていたら、耳か脳がやられます。


フラゴン(英国製品)やRS―1(ドイツ製品)の音のバランスが良くて、過不足なく楽しめるのは、再生する帯域が中央に集まっていて山なりになっているからです。
これを周波数特性上、蒲鉾 (かまぼこ) と言うんですけど、高域も低域も伸びてなくても、バランスの良い心地良い音になるんです。


最近の一部の映画館の音響は逆だと思います。特にSEでは上にも下にも帯域を広げて、迫力や臨場感或いは不快感などを演出します。にいにいさんは、あれも行き過ぎると、映画そのものの価値が落ちると言っていました。


挑戦できることが増えたり、できなかったことが実現したりすることは、一概に悪いことではありません。
でも、時々は振り返る必要もあるんです。淘汰されるべきものは淘汰されれば良いのですが、もうそれに期待できる時代ではなくなりました。
多様性が蔓延ってますから。


・じゃあ、最後に訪ねますけど、一般に人間の可聴帯域外の音が入っていると、違いは判る人はたくさんおられますよね?
なぜですか?


音楽はサインカーブだけでできた純音じゃないからですよ。映像だって、2時間半テストパターンを見続けていたら、脳がやられますよ。


音は見えないだけに気付きにくいんです。
オーディオも、見た目や値段や思い込みを排して、できるだけ自分の直感を信じることです。
それも沼を回避する1つの道でしょうね。


・わたくし、ジェダイの嫁になりたいです!



(笑)。



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✻ Mikki & Gentschi ✻