(睦)······

わたくしの思い込みかも知れないのですが、日本人の指揮者が振ると、大袈裟な振りになる割りには違和感が残る曲に、J. シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」序曲があるんです。



(幻)······

はい、分かります。 部分的ですが、要らない力が入り過ぎだからではないでしょうか?



・と言いますと?



あの曲の途中にはワルツのリズムが出てきます。 而も、ヴィーナーワルツです。 喜歌劇の主な舞台が舞踏会ですから、序曲にワルツが取り入れなれるのは当然と言えば当然です。



・はい。



日本人は元々3拍子に弱い上に、社交ダンス  (その中でもワルツ) をする機会が多くはありません。 あれはパートナーと組んで踊っているイメージがないから力づくのタクトになるんだと思います。 ダンスのコツなんて口では説明できません。 いちばんいいのは、パートナーに感想を言ってもらうことです。 ダンスが上手いともてますよ。



・練習が要るということですか?

ディスコのチーク・ダンスでは駄目ですか?



チークダンスでも、ダンスはダンスですね。

そういう訳で、演奏家などにも社交ダンスに限らず、ダンスの素養が要ります。 「こうもり」だけではなく、喜歌劇の中にはダンスが要になっている曲が多いので、すっごく練習するみたいです。 観客をうっとりさせるくらい歌えて踊れないといけません。



・ちょっと鹿鳴館時代に行ってきますかね。笑



映画で言うと「王様と私」のデボラ・カーさんとユル・ブリンナーさんまでとは言いませんが、観ていて気持ち良いでしょう?



さっきも書きましたが、舞踊はエンターテイナーに必須なんですが、そこにも重きを置いて教育しているのは、有名なところでは宝塚歌劇団ですが、あそこはクラシック音楽の歌劇とは、披露するファクターが少し違います。 同じならにいにいさんが通っていた筈です。



社交ダンスか・・・



綺麗に魅せるというのも役者や歌手のお仕事なんです。

___話を戻しますが、ですから多くの日本人が振ると、ワルツがワルツになりません。あんなに烈しくタクトを振り回していたら、パートナーがどこかへ飛んでいきます。

……因みに、馬ちゃんに乗る時も、3拍子を取れないといけないそうです。 上手く乗ってあげないと、馬ちゃんに嫌われて意地悪されたりするらしいです。



・へえ。 馬ちゃんとは仲良くしたいです。



披露宴で新婦さんと新郎さんが、ドレスとタキシードで社交ダンスを踊ったら格好いいですよね? 「あか・あお・きいろの衣装を着けたてんとう虫」の出番なんてないかも知れません。 笑














・げんちゃん、明日から2人で社交ダンス習いにいかない?




なんでおまえとやねん!




ꉂꉂ(๑˃∀˂๑)アハハハ




(⁠◡⁠ ⁠ω⁠ ⁠◡⁠)






✻ Mikki & Gentschi ✻