(睦) わたくし、新しい境地に入りました。



 (幻) と言いますと?



・指揮をする時に、棒を振るテクニックも大切なんですが、素晴らしいアンサンブルを紡ぐために存在する指揮なので、やはり音を聴けないといけないと思うのです。



・わたくしにはスコアがないので、曲の中のどこでいつどの楽器が鳴っているかを先ず聴けないといけません。雰囲気だけでタクトを振ってはいけないということです。



・聴くための基礎は、その音を出している奏者に視線を向けるとか合図を送るとかですよね?カール・ベームさんが徹底されていたことです。

そのためには、曲を分解して聴けないといけませんから、結局スコアが欲しいのですけど。



なんですか?結局お強請りですね?

でも、確かにスコアは要りますよね。



・録音の仕方にもよるんですが、バランスが滅茶苦茶な演奏が意外と多いんです。ということは、リハーサルで指揮者は聴けていなかったということですよね?基本的に指揮者しかバランスの調整はできませんから。



はい。

尤も、ホール独自の響きや、お客さまの衣服などで、バランスが変わることもありますけど。



・ということは、本番中も、指揮者はどの瞬間も耳を弛める時間はないんですよね。例えば、オーケストラの楽器の配置でも効果が変わってきます。また、曲によってオーケストラの編成も違います。例えば管楽器が伴奏的に鳴る部分でも、きちんとコントロールしないと、メロディーを食っちゃってバランスがおかしくなります。つまり、「今、どう聞こえているかを瞬時に聴く力」も要る訳です。それには経験も必要ですが、わたくしの場合は、人の百万倍は時間が掛かる筈ですから、今からやらないと間に合いません。



今からでも手遅れだと思いますけど。




ねえ、そんな風に水を差すのなら、

パビコをここに挿してください。




みっき、熱くなるな!

分かったから、兎に角エアリズム®は上げとけ。




(⁠◡⁠ ⁠ω⁠ ⁠◡⁠)






✻みっきとげんち✻