(睦) 初めての打ち上げに至るまでの場面と、打ち上げから帰還までの映像を観ていました。



 (幻) NASAのスペースシャトルのものですか?



・はい。

スペースXのものだったら転けるでしょう?



転けませんけど、比較したとすれば、映像の質がが別物だと思います。



初めての打ち上げということはコロンビア号ですね?



そうでした。

全編、映画みたいでしたよ。



記録映画と捉えて問題ないと思います。



・上手く言えないのですが、手作り感が凄くて。ヒューストンの管制室の手元のモニターはブラウン管式ですし、内照式の大きなボタンをぶっちんって押すタイプの切り替えなんです。



いちばん信頼できたパーツだった筈です。最近の旅客機のメーターもブラウン管 (Cathode−ray Tube) だと思いますよ。

でも、NASAはそれらでアポロ計画を成功させてきたんだし。



・その映像自体も映画なんです。



当然フィルムだしね。



・デジタル・アナログの問題じゃないんです。



ふーん。



・オービターの耐熱タイルも、げんちゃんが言っいたみたいに、パズルみたいに手作業で貼ってましたし、飛行機みたいに横を向いているのを引っ張り上げて縦にしていました。燃料タンクも同じです。固体燃料ブースターなんて、高いところから海面にバッシャンバッシャン落としてました。



テストはいつの時代も念入りに行われるものです。時には超アナログ的に。



しかし、長年運用されていく内に、スペースシャトルに関しても、段々と技術も進歩していったみたいです。宇宙服も初期のものと後期のものとでは違いますでしょう?



・コマンダーって呼ばれてましたけど、当日の機長の表情がドラマチックで。



どう?



・緊張が痛いほど伝わってくるんです。もうおひとりの方は笑顔も多いですし、顔の筋肉も解れていて、乗り込む前もにこやかに手を振っておられるんです。しかし機長は我ここにあらずと言えるほど、歓声が届いてないかの如くでした。ちょこっと手を振られましたけど。

乗り込む前の食事のシーンでは、機長は口に入れたものが胃ではなく異次元に行ったのでは?というくらいの緊張が伝わりました。



そういうシーンを撮ったカメラさんは英雄だと思いますね、僕は。



でも、機長は緊張して当然です。

何千人ものバックアックを受けているとはいえ、人類で初めての形での宇宙飛行をする訳ですから。



・例えば、仮にですけど、げんちゃんならどういうチャレンジに値しますかね?



バンジー・ジャンプですかね?














・ (みっきの補足)

・1970年台〜1980年台に掛けて、スペースシャトルのファースト・フライトに纏わる映像ですが、切り取った題材とその編集の仕方が全く優れた映画みたいでした。而も退屈しない映画です。短いワンカットも無駄になってなかった気がしました。



・ナレーションに関しては注意書きが出ていましたけど、わたくし英語は分からないので理解できませんでした。














  (げんちゃんの問いかけ) 

スペースシャトルの実験を繰り返したり、手作りで幾つも模型を作ったり、飛ばしてみたり、手作業で1枚1枚タイルを貼っていくのを見ていて、なにか同じような感覚に襲われなかったですか?



・規模は違いますが、U.S.S.エンタープライズやスター・ウォーズに登場した模型の製作の精神と同じものを感じました。



一部の人間が、もう古くて要らないからと捨ててしまった化石技術ですね。



・はい。




(⁠◡⁠ ⁠ω⁠ ⁠◡⁠)






✻みっきとげんち✻