(睦) ねえ、げんちゃん?明日から蟄居になるでしょう?



 (幻) そうですね。



・蟄居になったら愛するカエルちゃんとも会えないわね。



光源氏と朧月夜の関係みたいですが、明石へ蟄居の場を移して、明石の御方と巡り逢うのです。



カエルちゃん明石の御方がパラドくっていますが?



きっと光源氏の中では、お二方は同じひとだったのですよ。



・げんちゃんもそう言って逃げようとしてるの?



どういうことですか?



・誰かとしっとりと濡れた夜を越えて朝を迎える時、げんちゃんの中には三人の女性がいるのよ。



三人というのがどうしても分からん。



・二人なら分かる?














・まあ、兎に角蟄居に入ったら、堂々とそして闇夜に身を隠しても、誰とも会えませんから、わたくしを抱いてくださいね。もうお歳も寄ってこられました故、一日三回でも嬉しゅうございます。



美味しいところだけ持っていくよな?

 (文体が変わってるで) 



・わたくしをごみをあさっているカラスみたいに言わないでください。



カラスは賢いですが、ゴミ袋の中に入っていたお札や宝くじの当たり券は持っていきませんよ。



・でも、チョコレートの匂いが残っている、金と銀のエンゼルは待っていきますわ。




(⁠◡⁠ ⁠ω⁠ ⁠◡⁠)






✻みっきとげんち✻