「みなさま、おうどんとカツ丼のセットを食べて帰ってきました。カツ丼は兎も角、にいにいに対するおうどんのパワーは凄いです。にいにいの身体はうどんでできているのではないかというほど、おうどんを自分のエネルギーに変換しているようです。
「関東のお醤油の強いおうどんは、にいにいはあまり好き嫌いをしませんので、美味しく食べるそうですが、関西の薄口醤油とカツオやいりこなどで取った出汁には勝てないと言っています。
「ただ、お蕎麦は食べ方のマニュアルが分からなくて、なかなか挑戦できないそうです。一見でいくのに神経を使うお店は苦手らしいです。食べ方を気軽に訊けて、朗らかに教えてくださる雰囲気ならいいんだって。
「でも、こんな弱気ではエスコートできませんので、先ずモテません。
あのさ、うどんや蕎麦の話はいいんだけど、むつみ、、
晴れているのに明石公園へ行かなかったじゃないですか!!
ご、ごめん。
ねえねえにも、そうやって素直に謝ってください。
はい (..)
それで、にいにいは今から寝るのね?
うん。
また夜の9時頃に目が醒めるわよ。
覚めたらさめたで、ゴロゴロしてる。
──むつみ、ところで、ワラジじゃないワラジちゃん、今日はお化粧なおしをしてはった?
隣にデカイ図体の男性が坐っているのに、化粧道具を出すと思いますか?!
そうやな。
──昨日は両隣は女性だったのね?
サラリーマンでしたけど?