«にいにい、寝た?»
もういちいちにいにいを付けへんでも構へんで(笑)。ワンパターンやしな(笑)。
«にいにい、最近にいにいは手紙を書いていますか?»
年賀状の殆どはまだ書いてへん。
«年賀状を!?»
暑中見舞いと一緒にするつもりやねん。まあ、そういうジョークが通じるのは1人だけやけどな(笑)。
«他の人は?»
来年から年賀状は来ない(笑)。
«そんなので良いのですかね?»
手紙を書くのは難しいか、むつみ?
«そうですね。LINEよりは気を遣いますし、問題はたくさん存在する手紙のマナーですよね»
取り敢えず、マナーはあってもなくてもいい。書くのが苦手な人の中には、マナーが枷になってる場合もあると思うよって。
«ではどのように書けば良いのですかね?»
好きに(笑)。
«好きに、ですか?»
好きに書いたらええねんけど、1つだけ守らなアカンことがある。それは会話と同じで、相手をいやな気持ちにさせないこと。
«しかし、それはかなり難しくないですか?»
リアクションがないから、却って簡単かもよ(笑)。
«にいにいはそんな文章を書いてこられたのですね?»
全然(笑)。いやな思いばかりさせてきたと思うで(笑)。それどころか、今でもまだ自分の気持ちがペンに乗ってるとは思てへん(笑)。
«じゃあ、矢張り難しいのですか?»
あのな、むつみ? それは何でもそうやけど、捨て駒のない上達はあれへんのや。上手く行かなかったとき、取るべき途は2つしかないねん。2度と手紙を書かないか、より素直な文章を書けるように努力するかや。
«しかし、今は手紙などは最早、»
違うな、むつみ(笑)。手紙は色んなとこで生きてるで(笑)。それが例え封筒に入ってへんでも、切手が貼ってあらへんでも、山羊さんがムシャムシャ食べてしまったものでも、そして、誰かが何かを伝えようとする手段は、文字も、音も、光も、感覚も、そして時間すら超えて総て手紙やで(笑)。
スティーヴン・ホーキング氏の死を心より悼み祈っております。