ブログのメインテーマとは無関係なのですが、ちょっと需要があったのでまとめてみました。
質問リストやチェックポイントはググればいくらでも出てくるんだけど、「保育方針!」「先生の笑顔!」みたいなのじゃなくて、ちょーっと気づきにくい点を保育士経験&自分の保活経験から書き出しました。
ちなみにコレ全部質問してたら時間なくなっちゃうし、さすがに気まずいので、自分のこだわりたいところや譲れないところを何点かピックアップして質問すると良いかと思います
特色や良いところは案内時に説明してくれたり、パンフレットに書いてあるので、あえて聞かなくてもOK。
そして注意点なのですが、保育園激戦区のママ、こんなこと聞いたところで選んでる場合じゃないです。笑
一生懸命見学に回って、恐らく最後に行き着くところは
「どこかに入れればOK」 何とも悲しい世界…。
なので、まぁ予備知識というか、保育園ってこんな感じなんだなと思って頂ければと思います。
そして園側、保育士の皆さん。
これは「ほら!保護者はこんなサービスを求めてる!もっとサービス拡充を!ニーズに合った保育を!」という訳 「 で は あ り ま せ ん ! 」
私は昔からサビ残や過剰サービス反対の過激派ですし!(キリッ
これ以上色んなサービスやられたら過労死一直線です。
ただね、「この園にはこのサービスは無いんだな。」「こういう要望は通らないんだな。」と、保護者側が事前に知っていることで、入園後のトラブルって減るんじゃないかなと思ったんです。
事前確認をした上で希望を出しているのならば、保護者だって納得済みなはずなんです。
「アレルギーだからっていつも1人ぼっちなんですか!?」
「家庭でもうつ伏せ寝は直すように言われるんだけど…」
「噛まれたのに相手の名前を教えてもらえない!」
「虫刺されですごく腫れちゃう体質なのに、指示書がないからって虫除けスプレー預かってもらえないの?」
など、入園後では遅いけれど親も園も譲れないばかりに起こるトラブルってあるじゃないですか。
働いていて、それをとても感じたんです
もっと保護者が知るチャンスがあれば、お互いに気持ちよく園生活を送れるんじゃないかなぁと。
だからこそ、今回こういったローカルな質問集を出させて頂きました。
ぜひ、ご理解頂ければと思います。
~まず~
・入園を希望するクラスの定員と募集人数。
→1歳児以降は定員がいくら多くても、前の学年からほぼ全員が持ち上がるので、「定員−1つ下のクラスの定員」が募集人数となる。ここの数が多ければ可能性が広がる。
~荷物&持ち物系~
・オムツは保護者持ち帰りor園が処分どちらか。
→超重要!!平均7〜10個と考えてください。その他に汚れた着替え、自分の荷物、そして子!加えて週末はバスタオル×2…。持ち帰っても可燃ごみの日までは自宅保管。オムツ持ち帰りは無いに越したことはない!
・ベビカ&チャリは園に置けるか。
→0歳だけはベビカも預かれるとか、置き場が全くないから×とか、チャリ置き場ならある、とか色々ある。抱っこ紐やトートバッグは個人ロッカーに置けるので心配無用。
・午睡(お昼寝)は布団orコットどっちか。布団であれば保護者が週末持ち帰りか園に業者が入るのか。
→布団+持ち帰りは結構しんどいと思う。最近の主流はコット。ググってみてください。
・保護者が手作りのもの(シーツや防災頭巾カバーなど)はあるか。
→あったとしても買えるものならばまだ良い。問題はオリジナルサイズ指定のもの。
・毎日の持ち物で衣類とオムツ以外に何が必要か。
→園によって食事用スタイ×3と口拭きタオル×3というところがある。園で用意してくれるところもある。
学年が上がると歯ブラシやコップ、手拭きタオルや水筒、リュックなど増えてくる。
要するに、毎日の荷物の量と洗濯の量をざっと予測し、自分の許容範囲に入ればOK。
・午睡はパジャマか私服か。
→震災以降パジャマの園はだいぶ減ったが、パジャマ使用の場合、その分荷物が増える。特にトイトレが始まりおねしょがあると、私服とは別にパジャマも何セットか用意しなければならない。
~行事・園に行く系~
・個人面談や保護者会は年何回か。また、それと行事以外に園に行かなければいけないイベントはあるか。
→幼児食より前の場合、栄養面談なるものが存在する場合もある。
・何度以上の熱で呼び出しがかかるか。または朝預かってもらえないか。ついでに検温は自宅か園か。
→園の検温で7.5が出て預けられず、「朝うちでは7.0だったのに〜!!」ってなるママは多い。
・運動会の場所。また雨天時は室内なのか順延なのか。
・行事は土日のどちらが多いか。
~安全管理系~
・与薬は可能か。可能であればどこまでが可能なのか。
→点眼、飲み薬、塗り薬、医師の指示書のないもの(日焼け止めや保湿クリームなど)
私の経験上、医師の指示書がなく与薬をしたい場合、保護者がわざわざ時間に園まで来て飲ませていたこともあった。
今は溶連菌の薬も1日2回になってきているから、余程のことがないと与薬ということはない。
小さな園では看護師がいないこともあるため、薬自体を預かれない園もある。
絶対に与薬が必要な病気なら特例を作ってでもほぼ考慮してもらえるが、難しいのはちょっと激しい乾燥肌などの、程度が微妙なもの。皮膚疾患などある場合は要確認。
・乳幼児突然死症候群の対策はしているか。
→大体、乳児に対して5〜10分間隔での呼吸チェックとうつぶせ寝直しが普通。呼吸が止まるとピーッと鳴る機械を導入している園や、幼児に対しても行っている園もある。逆に何もしていない園もある。
何もしていない園も危ないが、力を入れている園だと、「自宅でも仰向けで寝るようにしてください。」と言われます。家庭でうつ伏せ寝が癖付いていると、保育園でうつ伏せ寝ができないためお昼寝が充分にとれず、夕方~夜にかけてぐずったりして子どもにとっても親にとっても良くない結果になることも。
・食物アレルギー児にはどのような配慮がされているのか。
→安全管理のために食器だけでなく机自体を分けて、食事の時は保育士とマンツーという園もあるが、それを良しとするか可哀想とするか。
・食物アレルギー以外の除去食は対応しているのか。
→外国人の多い地域では「宗教食」対応の園もある。また、「牛乳は毒」説、ありますよね。アレルギーではないけれど、牛乳の提供は辞めてほしいというママは確認した方が良い。私が勤務していた園は対応していた。
・セキュリティについて。特に大きな施設(支援センターと併設など)で、一般の方の出入りがある園など。
~施設・設備系~
・2歳児クラスのトイレに立ち便器は設置してあるか。
・比較的新しめの園の場合、近隣との騒音トラブルはどうか。
→私がかつて勤めた園では園庭があるのに出られず、夏場のプール遊びでは「静かに!」と言いながら遊ばせていて可哀想だったため。
・プールの規模。特に幼児クラス進級後の。
→園庭は小さくても散歩でどうにかなるがプールは代わりがないので、乳児は良いとして幼児は大きいものの方が良い。
~システム系~
・延長保育の料金、時間の確認。また、延長保育に人数制限を設けているか。その場合、現時点で競争率はどうか。
→ほぼ毎日延長を想定している家庭はもちろん、単発利用の可能性が考えられる家庭は人数制限は要確認。使いたいときに使えないでは困るため。
・夕飯の提供が可能か、補食なのか。
→私の区は補食なので、家に帰って改めて夕飯を与える必要がある。勤務した園はお夕飯だったので、ママ達も楽だったと思う。
~他~
・行事の際、保護者が自分のカメラやビデオで撮影することは可能か。
→驚きだが、最近はNGな園や小学校も出てきている。摂りたい方は要確認。
・普段の園の様子の写真販売はしているか。またその方法はデータ販売か、実物か。
・英語、体操、リトミック、クッキングなどの取り組みについて。また、何歳児からやっているのか。
・冷凍母乳の預かりは可能か。
・園生活をする上で購入するもの、また保育料以外に費用がかかるものはあるか。
→園帽子やセキュリティカードが購入の園もある。
・保育士の装飾品や髪型。
→髪色はまぁ置いておいて、髪を下ろすことが許されている園は論外。あと長い前髪をまとめていないとか。
髪留めも飾りのないゴムやシュシュなどが好ましく、硬い装飾品やビーズ、パールなどがついているものは怪我や誤嚥に繋がるので、普通の園ならば常識としてあり得ない。
~保育士視点でのアドバイス~
・保育士の離職率。
→どうでも良さそうに見えて、実際に子どもを預けると「うちの子がよく懐いてたのに…」とか、ママ自身もまたイチから信頼関係を築いていかなければいけないので、子にとってもママにとってもストレスの要因となりうる。
1歳児から2歳児で持ち上がりが1人もいなくて、保護者から不安の声が上がったこともある。
これは聞きづらければその園の保育士求人をググると、変な時期に募集がかかっているかとか待遇などで何となく予測できる。
・保育士の人数に余裕があるか。また、パートさんだらけではないか。
→保育には対人数というものがある。(0歳児は3:1、2歳児は6:1など)例えば2歳児24人担任4人のうち、4人全員が正社員で+フリーのパートさんの計5人体制にしている園もあれば、4人中正社員が2人、1人は派遣、もう1人は無資格の保育補助という園もある。(100名超えの認可園でも油断できない←実体験)
人数がキツキツだと、結局保育士の心に余裕がなくなり、結果保育にも余裕がなくなってくる。
保育士が資格持ちで常勤か聞くのは決して失礼なことではないので、大切な子どもを預けるのであれば気にせずどんどん聞きましょう。
・乳児クラスにおいて、友達と噛みつきや引っ掻きのトラブルが起きた場合、やってしまった側の保護者に伝えるか伝えないか。
→これ、私が最も重要視しているものです。見学した全部の園で聞きました。
保育園、何でも伝えてもらえると思ったら大間違い。
ここに関しては実は五分五分くらいなんです。まぁそれなりに理由があるんですが、噛まれた方の子も跡さえ消えれば保護者に言わないっていう園は非常に多い。
だから保育士は傷跡を必死で冷却する。
これは園長の方針によるので、気になる方は確認することを強くお勧めします。
噛み癖がある子のママに泣きながら「相手のママに謝りたいから噛んだら教えてくれ」と言われたのに、園の方針だから教えられないという経験があったので。
また、ここで園長なり主任なりがしっかりはっきりとその理由を説明できるか。
「難しい問題ですから…」「ん~、まぁ、時と場合によってなんですけどぉ~…」など、うやむやな態度の場合、今後何か問題が起きてもそんな態度だったり、口調の強い保護者の意見ばかり通したり…ということが考えられます。
と、まぁこんな事をつらつらと書きましたが、結局私が出した希望は近い順・・・!
どんな条件も立地条件には勝てなかったんだぜ…