2020年4月上旬
(時系列が前後します)
胚盤胞まで育った3個の受精卵を
着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)に出しました
この検査は
倫理面や検査自体の有用性などの点から
賛否両論のある検査の様です
費用も高額で
杉山産婦人科の場合
胚盤胞1個につき10万円
かつ
流動的(検査に出す胚盤胞の数によるため)
ということもあって
検査を受けるかどうか
しっかり考える必要がありました
旦那さんと話し合って
私たち夫婦にとっての
検査のメリット・デメリットを考えてみました
メリット
私の年齢(40歳)を考えると、
胚盤胞の染色体異常の割合が高いと考えられる
染色体異常の胚盤胞を移植しても
着床しないor流産の確率が高い
移植前にPGT-Aを受けることによって
染色体が正常の胚盤胞のみを移植できる
染色体異常の胚盤胞を移植することによる
時間&費用のロスや
着床しないor流産することによる
心身のダメージを軽減できる
ちなみに、染色体が正常である確率として
公表されている数字は様々で
田園調布レディースクリニックのHPだと20~30%くらい
京野アートクリニック仙台のHPだと40%くらいの様です
なかなか厳しい数字です
PGT-Aを受けることによって
60~80%もある
妊娠・出産の可能性の低い移植を
回避できることになります
デメリット
費用が高い
・検査費用が胚盤胞1個につき10万円
検査の結果、染色体正常の胚盤胞が0個でも
検査費用はかかる
・検査結果が出るまでの間は
胚盤胞を凍結保存するため
検査代の他に凍結費用がかかる
(保存容器1本につき30,000円
基本的に保存容器1本に胚盤胞1個)
・検査後に移植する際には
移植費用の他に融解費用がかかる
凍結融解胚移植費用80,000円+融解費用20,000円/本
つまり・・・
例えば胚盤胞3個を検査に出し
正常胚は1個で、それを移植する場合
検査費用 100,000円×3個=300,000円
凍結費用 30,000円×3本=90,000円
凍結融解胚移植費用 80,000円
融解費用 20,000円
合計 490,000円(税抜)
ちなみに
胚盤胞を検査に出さず、
凍結せずに移殖する場合の費用は
移植代のみで5~10万円です
染色体正常の胚盤胞がなかなか得られない場合の
精神的ダメージ
費用が高いというデメリットは
なかなかシビアな問題ではありますが
そもそも胚盤胞まで育たなければ
検査には出せません
これまでの培養結果を考えると
例えば10個採卵できたとしても
10個全部が胚盤胞になるということは
考えにくいので
とりあえず、
「たくさん胚盤胞が出来て
検査費用が高額になったらどうしよう」
という心配はしないでおこう
という結論に
精神的ダメージも、
検査結果よりも
まずは胚盤胞まで育たない可能性の方が
今は大きそうなので
繰り返し検査を受けることが
つらくなった時に改めて考えることに
それよりも、
私たちにとってはPGT-Aを受けることで
時間・費用のロスや
心身のダメージが軽減されるという
メリットの方が大きいと感じたので
検査を受けてみよう
ということになりました
そして 3個の胚盤胞を検査に出した結果
染色体正常のものが1個ありました
そのたった1個の胚盤胞に希望を託して
移植をしたのですが、
残念ながら着床には至りませんでした
採卵から妊娠判定まで約2か月間
とても長くて
身体的にも精神的にも これまで以上にキツくて
費用もずば抜けて高くて
それなのに着床しなかったことは
結構こたえました
それでも
胚盤胞までちゃんと育って
しかもその中に染色体正常のものがあって
移植するところまでは進めた
ということは
私にとって
そして多分 旦那さんにとっても
大きな一歩であり
これからも治療を続けるうえでの
心の支えというか
自信というか
もう少し頑張ろうと思う
原動力になったと思います
染色体正数胚を移植した場合
妊娠率は約70%と言われているそうなので
ERA検査で着床の窓をしっかり把握して
PGT-A検査をクリアした胚盤胞を移植すれば
次こそは
と期待に胸がふくらみ
もう一度 挑戦する気持ちになりました