だいたい毎日、
ムスメがローベッドから転がり落ちて
いつのまにかムスコの布団で寝ていて、
なので
朝になると、
ローベッドの夫の隣が空いている。
台風も近づいてて、
釣りに出なかった夫の隣に
もそもそと移動して、
くっつきながらまどろむ。
そんな至福の時間。
二日連続
子どもが目覚めたので
その先はおあずけだったけど、
なんだかそんなのも
ふたりだけの秘密みたいになるから
くすっと笑えてしまうぐらいに
いとおしくって、
キッチンカウンターに並んで
朝ごはんを準備する作業も空気も、
にやけてしまうほど たのしい。
―ああ、
このひとが
心からすきだなあ。
そう思える相手と
暮らしていられる奇跡。
そんな奇跡の相手との
子どもに恵まれた奇跡。
そしてまたひとり、
だいすきな家族がふえる奇跡。
朝の陽光につつまれながら、
きらきらとまぶしい日常のかけらに
目を細めていられる時間。
誰が作るのより美味しい、
夫の作る目玉焼き。
わたしは
それに感謝しながら、
夫のためのコーヒーを淹れる。
太陽蟹座の夫の、
目にみえないけれど愛情ぶかい
たくましい甲羅にまもられながら、
わたしも子どもも
のびのびと日々を生きていられる。
だいすき。
だいじだよ。
ありがとう。
あいしてる。
子どもたちにも、夫にも。
シンプルなことばでしか、
表すことができないくらい。
そのとおりの、
気もちなのだから。
愛してくれて、
愛させてくれて、
いつも いつも ありがとう。
まぶしい奇跡がちりばめられた
この、日常のかけらたち。
たとえかたちを変えていっても、
ずっとずっと つづきますように。
と、祈りをこめて。