伴侶という言葉に、あらためて思入った年になりました。

  定年前に仕事を辞めても、あれこれ書き物するため、自室でパソコンとにらめっこするが日常の夫。
   
   元気で留守がいい、とはまったく縁遠い存在です。三食一緒に、は当たり前。

  こんな暮らしが、あるとき突然シャットダウンされる。

  自分の身のまわりで起きた事、周囲の人たちが被った出来事が、このありふれた毎日を、いまから大切にしていかないと、きっと後悔するのだろうな、と教えてくれました。

   穏やかな晩秋の日々です。

  一昨日は庭の炉で火を起し、肉を焼きました。来客や子供家族がくれば、張り切って使う炉ですが、二人だけのために火を起こしたのは、本当に初めて。



  添えもネギとナスを焼くだけの簡単ご飯でしたが、普段にないゆっくりした時間を見つけました。






   そして昨日は、36年もお付き合いしてきた薩摩芋の生産者を訪ね、最寄り駅から生産者宅まで1時間あまりを伴侶と歩きました。突然に車でなく徒で現れた私たちに、生産者もびっくり。




    重い手土産を渡せないじゃない、いや、まずこれだけは持って行って。後は送るからと、里芋を5kgほど持たせてくれました。


  江戸時代、度重なる饑饉を前に柳沢吉保が鹿児島から芋苗を入手し、所領地に植えさせたのが始りの、歴史ある地域です。





   立派な欅街道。欅落ち葉でフカフカの黒土、いたるところドングリが笊で撒き散らしたようで、子供のように拾い集めポケットをいっぱいにしました。




   毎年車で来ていても、道端のドングリには気づかなかった。


   遊びを共有することが、これから私たちのテ-マになるはずです。