福島の街にもゴッホがやってきた
2025年神戸からスタートした「大ゴッホ展」は今、福島にて開催中
このあと東京展(5/29~・上野の森美術館)に巡回のバトンが渡されていきます
阪神淡路大震災から30年
東日本大震災から15年
その節目の年に当たり
ファン・ゴッホが残した「魂の追求」ともいうべき作品にふれることで
未来へ生きていく私たちの原動力の一助となれば・・
ということが神戸・福島・東京、という巡回展の意図の一つのようです
思えば
あんなに「日本」を夢見ながら
一度もこの地を踏むことがなかったファン・ゴッホ
絵は生前たったの一枚しか売れませんでした
それが没後100年余
その全ての画業をもって
日本の夜を照らす光になろうとは
きっと本人も想像もしていなかったことでしょう
全ての巡り合わせの不思議に感謝
🎨
10代後半には私の中に棲みついていたゴッホ
ファンという自覚を持ったのはそのころからずいぶん経ってから
2000年に福岡市美術館で開催された展覧会を観たことがきっかけでした
(左:2000年・福岡市立美術館開催の図録)
当時住んでいたのは北九州市
通っていた公民館絵画教室のメンバーに誘われ
数台の車に分乗して
ぎゅうぎゅう詰めで行った記憶が楽しく思い出されます
(乗車人員過剰違反はしてませんよ
)
この時も今回と同じ「クレラ―=ミュラー美術館」所蔵品によるものでした
ゴッホの画業をまとまって観たのはこの時が初めて。
『夜のカフェテラス』も『アルルの跳ね橋』も来なかったけれど
私をゴッホの世界に引き込むには十分、見ごたえのある展覧会でした
会場で買った『炎の人ゴッホ』は帰宅後一気読みしてしまいました
当時は現在のようにスマホもパソコンもなかったので
それ以上の情報を得ることもなく
その分、展覧会の余韻に浸る時間だけはたっぷりとあった
いい時代でした
🎨
【福島『大ゴッホ展』の旅へ】
今、私の住む水戸市からは東京展が一番近いのですが
ゴッホ展に限らず、昨今の人気展覧会の様子を思い浮かべると
きっとものすごく混むよなあ・・・
福島展の方が少しはマシかなあ・・・
時期は折しも桜時
ついでに同じ福島市にある花見山公園も見に行こう!
じゃあ折角なので近くの飯坂温泉に一泊しよう、と旅計画が出来上がりました
🎨
2月の鹿教湯温泉湯治旅と同じく今回も電車旅
小山駅から東北新幹線に乗り福島駅へ
改札を出ればもうここからヴァン・ゴッホ
今回のテーマは『夜のカフェテラス』だからディスプレイもこのカラーね♪
黄色い点字ブロックですらこのためにあるかのようですね
「白い帽子をかぶった女の頭部」(複製)も
こんなふうにディスプレイするとオシャレなワンシーンです
街を挙げての取り組みが嬉しい![]()
福島駅からは福島交通飯坂線に乗って
『大ゴッホ展』開催会場の福島県立美術館へ向かいます
![]()
新幹線改札は西口、福島交通飯坂線は東口にあります
この間、結構距離ありました。まだまだヨタヨタ足の私には少しツライ![]()
案内看板が各所にあって迷いません
この風景はデジャヴだー
幹線鉄道から小さなローカル線に乗り変えるときによく出会う
端っこのホーム&急に細くなるホーム![]()
いいですねー
この辺りから気持ちは日常を離れて一気に旅のモードに変わっていきます・・・
切符を買います![]()
なんとお隣はゴッホ展専用券売機
近くに駅員さんがいらして
切符購入の手順などを親切にご案内してくださっていました
改札を出ると(SuicaやPASMOは使えません)
あ・・左に停車中の電車は阿武隈急行線か!
思わず乗ってしまいそうになった💧
阿武隈急行線ってどんなところ走っているのかなー・・ちょっと気になる
私たちはこちら右側のホーム
かわいいヘッドマークを付けた「いい電」
2駅目が美術館最寄りの「美術館図書館前駅」
ホントに小さな駅ですが券売機もトイレもありました
ここから歩くこと、私のヨレヨレ足でも5分ちょいで美術館に到着です
テレビの取材クルーが来ていました
「平日にもかかわらず・・」と張りのある高いトーンで話されていたのが印象的でした
テレビのアナウンスってあのくらいしっかりと発音するのねーなんて・・・
(本題とは関係ないです。一ヤジウマ的感想)
🎨
展覧会場はそれこそ「平日にもかかわらず」そこそこ混みあってはいましたが
東京で開催される人気展覧会などと比べるとストレスなくゆっくり鑑賞できました
チケットはあらかじめe-tixで購入しました
私たちは期日指定無しでしたが
土日祝日・4月14日以降は全日、日時指定予約制となりますのでご注意ください
🎨
今展では
画家を決意したオランダ時代から、パリを経てアルルに至る
ヴァン・ゴッホの画業前半が紹介されています
🎨
今どきの展覧会は「撮影OK」の作品もあって鑑賞の記念になりますね♡
ヨーロッパの美術館は全ての展示物撮影OKのところも多いですが
日本では近年までは無かった試みです
作品撮影につい夢中になりすぎて作品鑑賞がおろそかになってしまわないよう
気を付けないと、ですね
(自分がそうなりそうだった)
こちらからが撮影OKの作品(全部で5点)
![]()
「草地」(1887年夏・パリ時代)
2000年の図録では「牧草地」とキャプションされていました
原題Pasture land
「レストランの内部」(1887年夏・パリ時代)
「自画像」(1887年春―夏・パリ時代)
ヴァン・ゴッホは約10年の画業の中で約40点の自画像を描いたといわれ
そのうち23点ほどはパリ滞在時代の2年間のもの。
この数はヴァン・ゴッホ以前の美術史の中では突出して多いといわれます。
彼は同じオランダの画家で自画像でも有名なレンブラントを尊敬していたので
意識の下にその影響があったとも言われますが
ヴァン・ゴッホの描いた自画像には、
暗い背景に自己を浮き上がらせた伝統的な手法のもの、
パリで出会った点描法など新しい技法を取り入れたもの、
後のヴァン・ゴッホのトレードマークである、うねるような筆致のもの・・と
幾種類もの作風が展開されていて興味は尽きることがありません
「ヴァン・ゴッホの自画像」というお題だけで、
いくらでも語って妄想していられちゃう私![]()
「石膏像のある静物」(1887年秋・パリ時代)
「夜のカフェテラス」(1888年9月・アルル時代)
パリで日本美術に出会ったゴッホはやがて
その思いを日本そのものへのあこがれへと変化させていきました
そしてまるで日本のようだと信じた南仏アルルで制作することを熱望し
パリを去りました。
🎨
1888年2月~1889年4月くらいまで
たった1年余のアルル時代です
オランダ~パリでの修行時代を経て
この地でゴッホは「ヴァン・ゴッホ」になっていくのです
そして、この後「ヴァン・ゴッホ」になればなるほど精神は壊れていく・・・
ああ、切ない
(私の個人的感想です)
この「夜のカフェテラス」はアルル時代前半期の作品
充実して、もしかしたらゴッホにとって一番幸せな時代だったかもしれません
🎨
「アルルの跳ね橋展」と銘打った展覧会第Ⅱ期は、来年2027年2月~
神戸市立博物館を皮切りに福島県立美術館⇒上野の森美術館と同じルートで
巡回するようです。
アルル時代から晩年まで
どんな作品に出合えるのか、今からとても楽しみ♡
🎨
グッズ販売コーナーはとても充実していて、見たらなんでも欲しくなりそうでしたが
断捨離的お片付け中の私なので
ここは一旦冷静に・・・
「夜のカフェテラス」絵葉書を1枚買いました
いつも私の誕生日を忘れずに「おめでとう」のメッセージをくださる
鹿児島の友人へ贈りたいと思います
🎨
『大ゴッホ展』を鑑賞した私たちはこの後
本日宿泊予定の飯坂温泉へと向かいます
その様子は次回に。
翌日は「花見山公園」に行きましたが
その様子を早くお話しないと
季節は初夏になっちゃう
のんびりブログ更新の私も少し焦っています
どうしよう、とりあえず次は花見山公園のお話かしら、などと、、
次回はいつもより早めに更新できるよう頑張ります!
ご訪問ありがとうございました。 えみな























