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八重子ちゃんが中学生になった頃、湯船で向かい合った時、悩みを打ち明けてきた。お姉様もお母様もこんなに白くて綺麗な肌なのに八重は、どうしてこんな色なの。いいの、分かってるの、お父様と同じなの。顔の形や体形は、 手術もできるけど肌の色は変えられない。私、鏡を見るのが怖いの。鏡を見ると、お父様どうしてって、お父様を恨んでしまう自分がいるの。私ってこんなに嫌な娘?悲しくて怖い。
八重子ちゃんそれはお父様のせいじゃ・・・といいかけ、口をつぐんだ。
分かってるわ、おじいさまよね。私、お婆様にあったことないもの。私のお婆様が外国の方なのね。前にお父様に聞いたの、でも何度聞いても、お父さんも知らないんだよって。いつかおじいさまに聞いてみるよ、でお仕舞いなの。
お父様は、自分の母親のこと知りたくないのかしら、そう考えると、お父様どうしてって恨んでしまうの。お姉様のお母様は、この家にずっといるのよね。お婆様のこと知らないのかしら。
八重子ちゃん、私の母もそれについては教えてくれないの。私は、八重子ちゃんが知っている以上は知らないのよ。ごめんね、八重子ちゃんがこんなに悩んでいるのに力になれなくて。
八重子の涙につられて、私の目からも涙が吹き出した。二人で抱き合い湯船の中で思う存分泣いた。八重子ちゃんの口からは小さい言葉にならない声が洩れた。さんざん泣いて涙も枯れそうになり、抱いた手を緩め、立とうとした時八重子ちゃんの手が、もう少しと告げた。
八重子ちゃんそれはお父様のせいじゃ・・・といいかけ、口をつぐんだ。
分かってるわ、おじいさまよね。私、お婆様にあったことないもの。私のお婆様が外国の方なのね。前にお父様に聞いたの、でも何度聞いても、お父さんも知らないんだよって。いつかおじいさまに聞いてみるよ、でお仕舞いなの。
お父様は、自分の母親のこと知りたくないのかしら、そう考えると、お父様どうしてって恨んでしまうの。お姉様のお母様は、この家にずっといるのよね。お婆様のこと知らないのかしら。
八重子ちゃん、私の母もそれについては教えてくれないの。私は、八重子ちゃんが知っている以上は知らないのよ。ごめんね、八重子ちゃんがこんなに悩んでいるのに力になれなくて。
八重子の涙につられて、私の目からも涙が吹き出した。二人で抱き合い湯船の中で思う存分泣いた。八重子ちゃんの口からは小さい言葉にならない声が洩れた。さんざん泣いて涙も枯れそうになり、抱いた手を緩め、立とうとした時八重子ちゃんの手が、もう少しと告げた。
三人での入浴の時間は、1日の中の楽しみの一つだった。浴室にも、オモチャ箱を置いて、三人で一時間くらいきゃーきゃーいって過ごした。私が中学生の頃、奥様のはからいと思っているが、球児は一人で入るようになった。八重子ちゃんと私は、今も二人で入る。さすがに遊ぶことはないがいろんな話をする。八重子ちゃんが初潮を迎えた日、気を配ること、奥様に伝えておくこと、などを話した。八重子ちゃんは、私をお姉様と呼んで慕ってくれる。私もお姉様みたいな素敵な女性になりたいの、お姉様は、私の理想なの。類い稀な美貌を持って生まれた八重子ちゃんが言うので、八重子ちゃんは、私より綺麗になるわよ。私、八重子ちゃんより可愛い女の子、見たことないわ。と言う、学校や友達・家族のことなど話しながら体を洗い終わると二人で湯船につかる。いつしか二人で向かいあって抱き合い、頬をぴったりつけるようになっていた。可愛いぬいぐるみを抱きしめる感覚に似ている。およそ10分ほど抱き合い、身も心も温まり、浴室から出る。こんなところを奥様に見られたら心配させるだろうが、年頃の娘の入浴に、奥様が入ってくることはないので、それを承知で二人でのんびり過ごしている。