新型コロナウィルスの次にやってくる『恐ろしいもの』をテーマにした、日本赤十字社のアニメーション動画が公開されました。
3分ほどの動画では、ウイルス以上に怖い存在があるかもしれない、とほのめかすシーンから始まります。
登場人物の男性に、黒い影がつきまという。
暗い影の『そいつ』は、お腹を空かせているみたいで、暗いニュースや間違った情報をたくさん食べて、どんどん大きくなっていく。
そして『そいつ』がささやく。
「もうみんな助からない」
「誰にもまだわからないことを誰かが隠しているのだ」と。
悲観論や陰謀論が飛び交う今の世相を反映した描写です。
『そいつ』はウイルスのように伝染して
「ウイルスが広まったのはあいつのせいだ!」
「世界がこうなったのはあいつのせいだ!」と分断を引き起こす。
さらには、『そいつ』は脅してくることも。
「もしも感染していたらどうする?」
「あんな風に言われたらどうする?」
その結果、体調が悪くても隠してしまい、誰がコロナウイルスに感染したか分からなくなってしまう。
すくすくと育ち、人格を持った『そいつ』は最後、人間を飲み込んで『モンスター』に変貌する。
『そいつ』の正体は、、、
『恐怖』だった。
恐怖に打ち勝つには?
動画の後半は、恐怖に飲み込まれないためのアドバイスが流れます。
「ときにはパソコンやスマホを消して、暗いニュースばかりをみるのはやめよう」
「不確かな情報をうのみにしないで立ち止まって考えよう」
「恐怖が苦手なものは、笑顔と日常だ。家族や友人と電話して、笑おう。いつのもように、きちんと食べて、眠ろう」
とすぐに実践できる内容も。
「避難や差別の根っこに、自分の過剰な防衛本能があることに気づこう。冷静に、客観的に、恐怖を知り、見つめれば、恐怖は薄れていくはずだ」
と、恐怖に立ち向かうための心構えを紹介します。
最後は「恐怖は、誰の心の中にもいる。だから励ましあおう。応援しあおう。人は団結すれば、恐怖よりも強く、賢い。恐怖に振り回されずに、正しく知り、正しく恐れて、今日、わたしたちにできることをそれぞれの場所で」
と前向きなメッセージで締めくくります。
新型コロナウイルスは、『体の感染症』『心の感染症』『社会の感染症』の3つの顔を持っており、これらが"負のスパイラル"としてつながることで更なる感染の拡大します。
『体の感染症』は病気そのもの
『心の感染症』は不安と怖れ
『社会の感染症』は嫌悪・偏見・差別
本当に戦わなくてはいけない相手は、『人』ではなく『ウイルス』と、ひとりひとりの心の中にある『恐怖』なのだという、メッセージ性のあるわかりやすい動画なので、是非見てくださいね
↓↓↓